「何を覚えている?」という声で始まる、クリストファー・ノーラン監督の新作映画「オデュッセイア」の予告編。この問いは、西洋文学の金字塔であり、数世紀にわたり多くの神話や物語に影響を与えてきた古代叙事詩を思い起こさせる。しかし、ノーラン監督の作品に慣れ親しんだ観客にとって、古典文学の知識を求められるこの問いは、むしろ戸惑いを招くかもしれない。それでも心配は無用だ。7月に公開される本作の見どころを、予告編をもとに徹底解説しよう。

なぜオデュッセウスは故郷に帰れないのか?

予告編は、英雄オデュッセウス(マット・デイモン)がカリプソ(シャーリーズ・セロン)に故郷への帰還を願うシーンから始まる。彼の望みは、妻のペネロペ(アン・ハサウェイ)と息子のテレマコス(トム・ホランド)のもとへ帰ることだ。しかし、なぜ帰れないのか?その理由は単純な「ノーラン監督のお約束」ではない。オデュッセウスはトロイ戦争で勝利に貢献したが、故郷イタケーへの帰路でさまざまな困難に見舞われた。カリプソの島に漂着し、彼女に捕われたのだ。

彼の帰還を阻む要因は、トロイの木馬の逸話で知られるトロイ戦争後の出来事だけではない。 Poseidonが彼のいかだを破壊する(予告編で最初に映るシーン)、人食いの巨人(サイクロプスの一種)、そして風の袋の逸話など、数々の試練が待ち受けている。

トロイの木馬は本当にあったのか?

「オデュッセイア」は、ホメロスの「イリアス」の続編にあたる物語だ。トロイ戦争の10年にわたる攻防で、オデュッセウスはその知略を発揮し、アガメムノン王(ベニー・サファイディ)の怒りを買いながらも活躍した。予告編では、オデュッセウスがアガメムノンの弟メネラウス(ジョン・バーンサル)と共に戦うシーンが描かれている。

特に有名な逸話が、トロイの木馬の考案だ。オデュッセウスはトロイの街を攻略するため、巨大な木馬を贈り物として差し出し、その中に兵士たちを隠した。トロイの人々が木馬を引き入れたことで、ギリシャ軍は街に侵入し、戦争に勝利したのだ。予告編では、このトロイの木馬のシーンが印象的に描かれている。

ロバート・パティンソンの役柄とは?

ノーラン監督が「オデュッセイア」に込めた思いの一つに、オデュッセウスの旅とイタケーの混乱を交互に描く構成がある。オデュッセウスが長期間行方不明となったため、108人の求婚者たちが彼の家で宴会を開き、社会的地位を狙うという物語の裏側が描かれる。

ロバート・パティンソンが演じる役柄は、この求婚者たちの中でも特に目立つ存在だ。彼の演技がどのように物語に影響を与えるのか、公開が待ち遠しい。また、サイクロプスとの対決シーンも予告編で示唆されており、観客を驚かせること間違いなしだ。

見どころまとめ

  • トロイの木馬:オデュッセウスの知略の象徴。予告編で印象的に描かれている。
  • ロバート・パティンソン:求婚者の一人として登場。その演技に注目。
  • サイクロプス:オデュッセウスの帰還を阻む最大の敵の一つ。
  • 家族の絆:オデュッセウスとペネロペ、テレマコスの再会が待ち遠しい。
  • ノーラン監督の演出:壮大な映像と複雑な構成が魅力の一つ。

「オデュッセイア」は、古代叙事詩の壮大な世界を現代的な視点で描くノーラン監督の新たな挑戦だ。7月の公開に向けて、ますます期待が高まる。