フランス・アヌシーで毎年開催される世界最大のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2026」が、6月21日から27日までの日程で開催される。同祭のラインナップが発表され、注目作が多数明らかになった。

イルミネーションとユニバーサルによる新作「ミニオンズ&モンスター」の初上映をはじめ、ディズニーの「Hexed」、ピクサーの「Gatto」、ラーカーの「Wildwood」、スカイダンスとネットフリックスによる「Ray Gunn」、ソニーの1990年代を舞台にした「ゴーストバスターズ」アニメシリーズの先行公開が予定されている。さらに、ワーナー・ブラザース・アニメーションのDCプロジェクト特集では、コミックの名作「バットマン:ナイトフォール」の実写化第一部「バットマン:ナイトフォール Part 1」が上映される。

「アニメーションは映画である」:マルセル・ジャン監督のメッセージ

同祭の芸術監督を務めるマルセル・ジャン氏は、今年のテーマについて「アニメーションはジャンルではない。アニメーションであらゆるジャンルを表現できる」と語る。これは、昨年のアカデミー賞受賞スピーチでギレルモ・デル・トロ監督が述べた言葉に触発されたものだ。

「アニメーションはジャンルではありません。アニメーションで、映画産業や映画史に存在するあらゆるジャンルを表現できます。今年のアヌシーは、そのことを前面に押し出す年になります」
— マルセル・ジャン(アヌシー国際アニメーション映画祭芸術監督)

ジャン監督は、今年のラインナップに「バットマン:ナイトフォール Part 1」や、SFコミック「2000 AD」を原作としたダンカン・ジョーンズ監督の新作「ローグ・トルーパー」を挙げる。このほか、政治サスペンス「ザ・サンライズ・ファイル」や、クラシックな戦争叙事詩と称される「ザ・ヴァイオリニスト」、YouTuberが台湾でスキャンダルに巻き込まれるホラー「ウェルカム・トゥ・ドリー・ハウス」など、多様なジャンルの作品が並ぶ。

DCコミックとバットマンの特別上映

ワーナー・ブラザース・アニメーションのDC作品特集では、バットマン関連の映画やシリーズが多数上映される。中でも注目は、Amazon Prime Videoでシーズン2が公開される「バットマン:ケイプド・クルセイダー」だ。昨年はワーナー・アニメーションが「バットマン」の新たなシリーズ展開を発表したが、今年はその集大成ともいえるラインナップとなっている。

ジャンル横断型のプログラム構成

ジャン監督は、今年のプログラムについて「ジャンル映画を特集する特別プログラムを設けるほか、公式選考会や深夜上映枠でもジャンル映画を積極的に取り上げる」と語る。特に深夜上映枠では、ホラーやスリラーなどのジャンル作品が中心となる予定だ。

「ジャンル映画はアヌシーのあらゆる場所で見つけることができます。重要なのは、アニメーションが単なるジャンルではなく、映画そのものであるというメッセージを伝えることです。アニメーションであれば、映画産業がこれまでに築いてきたあらゆるジャンルを表現できるのです」とジャン監督は強調する。

アヌシー国際アニメーション映画祭2026は、アニメーションの可能性を再定義する場として、世界中のクリエイターやファンに新たなインスピレーションを与えるだろう。

出典: The Wrap