ダイソンの新型ハンディクリーナー「ペンシルバック フラフィコーン」は、その名の通り鉛筆のような細身のボディが特徴だ。重量は4ポンド(約1.8kg)未満と軽量ながら、ダイソンの強力な吸引技術を小型フォームに凝縮。これまで同社が展開してきたヘアドライヤーなどの小型家電技術を、初めてフロアクリーナーに応用したモデルだ。
同シリーズには「フラフィ」と呼ばれる従来型のデュアルローラーシステム搭載モデルも存在するが、今回レビューする「フラフィコーン」は、よりコンパクトで使い勝手の良い設計が施されている。見た目以上に重量感はあるものの、直径40mm(約1.6インチ)のハンドルは片手でも楽に操作可能で、狭いスペースや家具の隙間など、従来のスティック型クリーナーでは届きにくい場所にもアプローチできる。
優れた操作性と独自の吸引技術
ダイソンの「オムニグライド」などと同様、デュアルローラーシステムにより、フロア上でスムーズに動かせるのが特徴だ。吸引時には4つの「フラフィコーン」が床面に浮かぶような感覚で動作し、家具の脚や低い収納家具の下など、通常の掃除機では手が届きにくい箇所も簡単に掃除できる。さらに、各コーンの先端部分は毛髪の絡まりを防ぐ設計となっており、吸い込んだ毛髪はコーンの先端に毛玉のようにまとまるため、本体中央部での清掃が容易になる。
一方で、フラフィコーンの吸引力は表面の埃やほこりを除去するのには適しているが、カーペットやラグの繊維の奥深くに溜まった汚れまでは吸引できない。そのため、床材が全てフローリングやタイルの場合は問題ないが、カーペットやラグが多い家庭では、よりパワフルなモデルを検討する必要がある。
レーザー機能と限界
フラフィコーンには前後に「ダイソン ディテクト」レーザーが搭載されており、掃除漏れを可視化してくれる。これにより、掃除の抜けを防ぎ、より効率的な掃除が可能だ。しかし、大量のゴミや土埃を一度に吸引しようとすると、吸引力が追いつかずにゴミを吐き出すことがある。これは、同モデルの処理能力を超える量のゴミを扱った場合に限られた現象だが、例えば庭の土を大量に吸い込もうとした際に顕著に表れた。
また、カーペットやラグの上では、高い吸引力設定時にローラーが停止することもあった。これは、同モデルがハードフロア専用に設計されているためであり、多様な床材に対応するには、より高出力のモデルを選ぶ必要がある。
2026年の最新テクノロジー:IoT機能
2026年現在、フラフィコーンはIoT機能を搭載した「スマートクリーナー」でもある。充電や設定、使用状況のモニタリングなど、アプリと連携して管理できるため、掃除の習慣化やメンテナンスの最適化が可能だ。ただし、レビュー時点ではアプリの詳細な機能や使い勝手については、さらなる検証が必要となる。
まとめ:小型アパート向けの優秀なクリーナーだが、用途に応じた選択を
フラフィコーンは、そのコンパクトさと使いやすさ、そしてダイソンらしい吸引技術により、小型アパートや狭いスペースでの掃除に最適なモデルだ。しかし、カーペットやラグの深い汚れには対応しきれないため、床材に応じたモデル選びが重要となる。また、IoT機能を活用すれば、より効率的な掃除が可能だが、その恩恵を最大限に享受するには、さらなる検証が必要だろう。