ニューヨーク・ジャイアンツは、15年ぶりのNFCイースト優勝を目指す新ヘッドコーチ、ジム・ハーバウの下で再建に挑む。開幕戦を飾ったハーバウ体制は、すでに動き出しており、土曜日に行われたドラフト前のトレードで、ディクスター・ローレンスのトレード要望に応え、シンシナティ・ベンガルズへと放出した。その見返りとして得たのが、今年のドラフト1巡目指名権(全体10位)だ。
昨シーズンは怪我に悩まされながらも、QBジャクソン・ダート、WRマリック・ナバーズ、RBカム・スカッテボ、TEテオ・ジョンソンら若手の活躍が光ったジャイアンツ。そこにFAでTEアイザイア・リキリーを獲得し、攻撃陣の厚みが増した。ドラフトでは、1巡目指名権(全体5位)を保持するか、さらに積極的に他チームとのトレードに動くか、その采配が注目される。
ドラフト前のトレード発表後、オッズは一気に2人のオハイオ州立大学出身選手に集中した。いずれも複数のポジションで活躍する万能選手だ。
注目選手①:サニー・スタイルズ(ラインバッカー)
サニー・スタイルズは、オハイオ州立大学でセイフティからラインバッカーに転向した選手。昨シーズンはチーム最多の tackles(120回)を記録し、14試合に先発出場したチームキャプテンでもあった。
6フィート5インチ(約196cm)、244ポンド(約111kg)の体格ながら、俊敏性とパワーを兼ね備え、パスラッシュでも空間を素早く埋める能力に長ける。マンツーマンディフェンスでも高い評価を得ており、NFLコンバインでは、かつてハーバウが指導したボルチモア・レイブンズのスター選手、カイル・ハミルトンと同等かそれ以上の成績を残した。
ジャイアンツが全体5位で指名すれば、ルーキーイヤーはFAで加入したトレメイン・エドマンズと共にプレーし、経験を積んだ後、チームの守備の顔となることが期待される。
注目選手②:ケイレブ・ダウンズ(セイフティ)
ケイレブ・ダウンズは、アラバマ大学時代に新人ながらチームのリーディングタックラーを記録。その後オハイオ州立大学に転校し、2年連続でオールアメリカンに選出され、ジム・ソープ賞(全米最優秀ディフェンシブバック)を受賞した実力者だ。
大学3年間でいずれのシーズンも2つのインターセプトを記録し、パスブレイクアップや tackles for loss(ロスヤード)で相手攻撃を度々寸断。コーチやチームメイトからは、その競争心とリーダーシップを高く評価されている。父親と兄(NFLインディアナポリス・コルツWRジョシュ・ダウンズ)の影響もあり、NFLでの成功に向けた準備を着実に進めてきた。
ジャイアンツが全体5位でダウンズを指名すれば、不安定だったセカンダリーに安定感をもたらす存在となるだろう。
ドラフト5位指名の行方は?
ジャイアンツのドラフト戦略は、依然として流動的だ。全体5位指名権を保持するのか、それとも他チームとのトレードに踏み切るのか、ハーバウの決断が注目される。いずれにせよ、獲得する選手はチームに新たな可能性をもたらす存在となるはずだ。