フロリダ州で本日、Supplemental Nutrition Assistance Program(SNAP、 Supplemental Nutrition Assistance Program)の受給者を対象とした新たな制限が施行された。SNAP受給者は、清涼飲料水、エナジードリンク、キャンディ、加工デザートなどの購入に支援金を充てることができなくなる。
この変更は、トランプ政権による公的支援プログラムの管理権限を各州に委ねる方針の一環。連邦政府は、各州が申請する食品制限の免除措置(ワイバー)を承認しており、既に22州が対象食品の制限を開始済みまたは申請中だ。
フロリダ州が10番目、対象は300万人超
フロリダ州は、SNAP受給者の飲食品購入制限を実施する10番目の州となった。同州では推計300万人以上の受給者が影響を受ける。本日より、以下の品目がSNAP支援金での購入対象から除外される。
- 清涼飲料水
- エナジードリンク
- キャンディ
- 超加工デザート
既に制限を開始した9州
フロリダ州に先立ち、以下の9州が同様の制限を実施済みだ。
- アイダホ州
- インディアナ州
- アイオワ州
- ルイジアナ州
- ネブラスカ州
- オクラホマ州
- テキサス州
- ユタ州
- ウェストバージニア州
2026年後半にかけ8州が追加実施へ
米農務省(USDA)によると、既に22州がSNAP食品制限の免除措置を申請し、連邦政府の承認を得ている。このうち、以下の州が2026年後半にかけ段階的に制限を開始する予定だ。
- アーカンソー州(7月開始)
- テキサス州(7月開始)
- ハワイ州
- ミズーリ州
- ノースダコタ州
- オハイオ州
- サウスカロライナ州
- バージニア州
米国では4000万人以上(全米の約8人に1人)がSNAP受給者であり、その多くが低所得世帯に属する。
専門家から批判の声、小売店への影響も懸念
食政策の専門家や栄養士、飢餓対策団体は、SNAP受給者の食品購入制限に対し、根強い批判を展開。その理由として、以下の点を指摘している。
- 小売店への負担増加:小規模・独立系店舗(特にコンビニエンスストア)がSNAP加盟資格を喪失するリスク。これらの店舗は、制限対象品目の売上が大きく、最低限の必須食品の在庫要件を満たせない可能性がある。
- 低所得者へのスティグマ:制限は、低所得者の選択の自由を奪うだけでなく、スティグマを助長する。
- 根本的な問題への対処不足:飢餓の根本的な原因にアプローチせず、単に購入可能な食品を制限するだけでは解決にならない。
「制限は、プログラム参加者の栄養アクセスをさらに困難にし、小規模店舗の閉鎖を招く可能性がある」
— Food Research Action Center(FRAC)
一方、トランプ政権は「Make America Healthy Again(米国健康化計画)」の一環として、これらの制限を正当化。しかし、批判派は矛盾を指摘する。同政権はSNAP受給者の購入制限を強化する一方で、WIC(Women, Infants, and Children)プログラムにおける果物・野菜の支援金削減を提案している。2027年度予算案では、月額52ドルの支援金が大幅に削減される見通しだ。