米バーモント州選出の民主党、ピーター・ウェルチ上院議員は18日、医療費問題に焦点を当てた「Axios Future of Health」サミットにおいて、トランプ前大統領が推進する「最恵国待遇型医薬品政策」を支持する意向を表明した。

同政策は、米国の医薬品価格を他の先進国と同水準に引き下げることを目的としており、ウェルチ議員は「単に賛成票を投じるだけでなく、積極的に実現に向けて取り組む」と語った。また、トランプ氏が具体的な法案をまだ提出していない点を指摘し、「単なる発言にとどまらず、実行に移すべきだ」と強調した。

医薬品価格の国際水準への引き下げを目指す

トランプ前大統領は、少なくとも16の製薬会社との間で「最恵国待遇型」の取り決めを交わし、医薬品価格の引き下げを図っている。しかし、その具体的な条件は公表されておらず、一部の民主党議員からは「製薬業界に有利な内容ではないか」との懸念が示されている。

ウェルチ議員は、共和党のジョシュ・ホーリー上院議員(ミズーリ州選出)と共同で、米国における医薬品価格が国際平均価格を上回らないよう規制する超党派法案を既に策定している。同法案は、トランプ前大統領の政策実現に向けた「議会版テンプレート」として機能すると、ウェルチ議員は5月初旬に発表した際に述べていた。

医療アクセスの課題と今後の展望

米国では、医療費の高騰を背景に、処方薬の購入に不安を抱える国民が多数を占める。ウェルチ議員の発言は、こうした現状を踏まえた上で、医薬品価格の引き下げが喫緊の課題であることを示唆している。

今後、同政策の実現には超党派の協力が不可欠となるが、具体的な法案の提出や議論の進展が注目される。

出典: Axios