北京首脳会談で関係安定化に合意も、根深い対立は残存

米国のドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席は北京で行われた首脳会談を終え、米中関係の安定化に向けた重要な進展があったと発表した。その一方で、イラン、台湾などを巡る両国の深刻な意見の相違は依然として解消されていない。

台湾への武器売却を巡る判断保留

トランプ大統領は帰国の途に就く Air Force One 機内で記者団に対し、台湾への大規模な武器売却の是非について「まだ判断していない」と述べた。米政府は既に売却を承認しているが、実行には至っていない。中国はこの取引に反対し、台湾問題が米中関係の鍵を握るとの立場を示している。

トランプ大統領は「習主席が台湾の独立に反対していると語った」と述べ、自身はコメントを控えたと説明した。

核軍縮に関する三国協議を模索

トランプ大統領は、米国、ロシア、中国の三カ国による核軍縮協議の可能性についても言及した。各国が保有する核弾頭の上限を設定する協定の締結を目指す考えで、中国はこれまでこのような協定への参加に消極的だった。

米国防総省の推計によると、中国の保有する実戦配備核弾頭は600発を超え、米国やロシアの5,000発以上には及ばないものの、トランプ大統領は習主席がこの提案に前向きだったと強調した。

「非常に前向きな反応を得た。これは始まりに過ぎない」と述べた。

新 START 条約失効後、新たな核軍縮枠組みを模索

2021年2月に失効した米露間の核軍縮条約「新 START 条約」に代わり、トランプ政権は中国を含む新たな包括的な核軍縮協定を求めてきた。米国防総省は、中国の核弾頭保有数が2030年までに1,000発を超えると予測している。

首脳会談の舞台裏:伝統的な歓迎と3時間にわたる協議

習主席は北京の公邸・中南海でトランプ大統領を迎え、首脳会談の最後のプログラムとして共同散策を行った。中南海の庭園には古木やバラが植えられ、中国の伝統的な山水画が描かれたアーチ型の回廊を通って散策した。

その後、両首脳は通訳や側近を交えて3時間にわたる協議を行い、トランプ大統領は3日間の中国訪問を終えた。

「素晴らしい2日間だった」とトランプ大統領は記者団に語った。

習主席もこれを「画期的な訪問」と評価し、「新たな二国間関係、すなわち建設的で戦略的かつ安定的な関係を構築した」と述べた。

楽観的な見通しと残る課題

今回の首脳会談を通じて両国は関係安定化に向けた前向きなシグナルを発信したが、依然として解決すべき難題は山積している。

特に、イラン情勢への中国の関与については、米国の要請にもかかわらず北京は消極的な姿勢を示している。トランプ大統領は Fox News のショーン・ハニティーとのインタビューでこの点に言及したが、詳細は明らかにされていない。

「米中関係は複雑だが、今回の首脳会談で得られた進展は、今後の関係構築に向けた重要な一歩となるだろう」
— 米国政府高官