米国最高裁判所は14日、中絶薬ミフェプリストンの厳格な新規制凍結を無期限に延長する決定を下した。これにより、遠隔診療や郵送による処方が引き続き可能となり、医療機関や製薬業界に一定の法的安定性が確保されることとなった。

最高裁は、ミフェプリストンを巡る法廷闘争が続く中、5巡回区控訴裁判所の規制を凍結する措置を維持する判断を示した。同規制は、患者が薬を受け取る前に医師による対面診療を義務付ける内容であった。

反対意見を表明した2人の判事

サミュエル・アリート判事とクラレンス・トーマス判事は、今回の決定に反対した。これにより、遠隔診療や郵送による中絶薬処方が全医療処方の60%以上を占める現状が維持されることとなる。

業界団体や専門家からの懸念

製薬大手のダンコ・ラボラトリーズとジェンバイオプロは、最高裁に対し、遠隔診療や郵送によるミフェプリストン処方の再開を求めていた。また、元FDA長官や製薬業界団体PhRMAも、5巡回区控訪の判断が米国の医薬品承認システム全体に重大な影響を及ぼすと警告していた。

同判断は、ルイジアナ州が提起した訴訟を発端としている。同州は、バイデン政権によるミフェプリストンへのアクセス拡大規制が、胎児の生命保護を目的とした州法を侵害し、副作用被害者への Medicaid 費用負担を増加させると主張していた。

今後の展開に注目

今回の最高裁判所の決定は、中絶を巡る法廷闘争の一環であり、今後も注目を集める見通しだ。関連する法的・政治的動向については、引き続き報道を追っていく。

出典: Axios