ワシントン発 — 米国最高裁判所は5月14日、中絶薬ミフェプリストンの処方に関する下級審の制限を認めない決定を下した。これにより、中絶を希望する女性は引き続き薬局や郵便でミフェプリストンを入手できるようになり、医師の対面診察を必要としない処方が可能となる。
この最高裁の判断は、現在進行中の訴訟の過程で下されたもので、少なくとも来年にかけて中絶薬へのアクセスが維持される見通しだ。また、今後さらなる上訴が行われる可能性もあるが、当面の間は現状の処方体制が継続される。
ミフェプリストンの処方条件とは
ミフェプリストンは、中絶薬として広く使用されている薬剤で、通常は妊娠初期の段階で処方される。従来の処方条件では、医師の対面診察が義務付けられていたが、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、郵便や遠隔診療による処方が認められるようになった。
しかし、反中絶団体などがこの緩和措置の見直しを求めて訴訟を起こしていた。今回の最高裁の判断により、少なくとも当面の間は、医師の対面診察なしでの処方が維持されることとなった。
今後の展望
最高裁の判断は、中絶をめぐる議論にさらなる影響を与える可能性がある。特に、中絶薬の処方条件が今後どのように変化するかが注目される。また、この判断が他の州における中絶規制の動向にも影響を及ぼす可能性がある。
専門家は、今回の判断が中絶アクセスの維持につながる一方で、今後の訴訟の行方によっては再び制限がかかる可能性もあると指摘している。
「最高裁の判断は、中絶を希望する女性にとって重要な一歩だ。しかし、今後も引き続きアクセスを守るための取り組みが必要となるだろう。」
— 中絶権利擁護団体代表
関連する主なポイント
- 最高裁はミフェプリストンの処方制限を一時的に認めない決定を下した
- 医師の対面診察なしでの処方が引き続き可能に
- 少なくとも来年まで中絶薬へのアクセスが維持される見通し
- 今後の訴訟や上訴によっては状況が変わる可能性も
出典:
STAT News