米議会のリーダーたちは、重要法案の採決が僅差で揺れる中、欠席議員に対し「一刻も早く議会に戻るべきだ」と緊急要請している。民主党の議員らは、共和党の議席数が僅差であるため、欠席議員が結果を左右する可能性があると懸念している。
採決の失敗が浮き彫りにした問題
先週木曜日に行われた「イラン戦争権限決議」の採決では、賛否同数のタイ投票となり、議長決裁で否決された。この結果は、わずか数票の差で左右される議会の現状を浮き彫りにした。欠席議員の中には、共和党のトム・キーン議員(ニュージャージー州)と民主党のフレデリカ・ウィルソン議員(フロリダ州)が含まれていた。
ウィルソン議員の欠席理由は明確に
ウィルソン議員(83歳)は、大規模な眼科手術を受けたことを明かし、来週水曜日に議会に復帰する予定だと説明した。民主党幹部によると、下院民主党リーダーのハキーム・ジェフリーズ議員は最近、ウィルソン議員に電話で「一刻も早く戻ってきてほしい。議席数が少なすぎる」と要請したという。
キーン議員の欠席理由は謎のまま
一方、キーン議員(57歳)の欠席理由は依然として不明瞭だ。同議員は先月、個人的な「医療上の問題」を抱えていると発言したが、詳細は明らかにしていない。下院議長のマイク・ジョンソン議員(共和党)でさえ、キーン議員の状況について「医療上の問題があることは知っているが、それ以上の詳細はない」と述べるにとどまった。
ジョンソン議長はさらに「彼のために祈っている。できるだけ早く戻ってきてほしい」と付け加えた。
ニューヨーク・タイムズによると、キーン議員は5月28日に予定されていた朝食会への出席をキャンセルし、そのスタッフは「キーン議員は公の場に姿を現すことはない」と語ったという。
再選への意欲は不変
現在のところ、キーン議員もウィルソン議員も再選への立候補を取りやめる意向は示していない。当初、ウィルソン議員の引退説が囁かれていたが、同議員は先週木曜日に州上院議員のシェヴリン・ジョーンズ氏との電話で「次期選挙に出馬する」と否定した。
キーン議員は共和党の予備選挙で唯一の候補であり、民主党が議席獲得を目指す有力なターゲット地区に在籍している。同議員の選挙陣営は木曜日の朝まで fundraising メールを送信していた。
背景と今後の展望
議会の議席数が僅差であるため、欠席議員の存在が法案の行方を左右する可能性が高まっている。議員の健康問題や個人的な事情が政治的な影響を及ぼす事態は、議会の機能不全を象徴しているとも言える。今後、キーン議員の健康状態や復帰時期が注目される。