米国株式市場は1月23日、シスコシステムズの好決算を受け記録を更新し続けた。S&P500は前日比0.9%上昇し、ダウ平均は386ポイント(0.8%)上昇して5万ドル台に乗せた。ナスダック総合指数も1%上昇し、記録を更新した。
シスコは15.5%の大幅高となり、約15年ぶりの好成績を記録した。同社は四半期決算でアナリスト予想を上回る売上高と利益を発表。CEOのチャック・ロビンス氏は「製品に対する強力で広範な需要がある」と述べた。特にAI技術への投資が加速しており、シスコは今期の利益見通しを大幅に引き上げた。
AI需要の拡大とそれに伴う利益は、今年の米国株式市場が記録を更新し続ける要因の一つとなっている。AIプロセッサー大手のセレブラス・システムズは55億5,000万ドルの資金調達に成功し、ナスダックへの上場を予定している。
AI市場の拡大が業績をけん引
ブラックロックのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、ガルギ・パル・チャウドゥリ氏は「AI市場は当初数社に限られていたが、今では半導体、インフラ、産業経済の幅広い分野で業績成長をけん引している」と述べた。
AI以外でも、StubHub Holdings(18.2%上昇)、Viking Holdings(7%上昇)、Yeti Holdings(4.7%上昇)など、非必需品を扱う企業の業績が好調だった。これらの結果は、米国消費者が経済に対する不安を抱えながらも、依然として支出意欲を維持していることを示唆している。
消費者支出と経済への影響
しかし、高油価やイラン戦争によるインフレ圧力が家計を圧迫しており、米国の消費動向は不透明だ。12月の小売売上高は経済学者の予想を下回ったが、ガソリンと自動車販売を除くと悪化幅は予想よりも小さかった。一方で、先週の失業保険申請件数は前週比で増加したが、歴史的な水準と比較すると依然低水準にとどまっている。
米国債市場では、これらの経済指標発表後に国債利回りが変動したが、10年物国債利回りは4.45%と前日からほぼ横ばいとなった。
海外市場の動向
海外株式市場でも、各国の主要指数が上昇した。欧州やアジアの株式市場もシスコの好決算を受け、リスク選好の高まりが見られた。