2026年3月23日、ルイジアナ州バトンルージュで開催されたLSUのプロデイに参加したQBガレット・ヌスマイヤー(背番号18)。その裏で、彼の2025年シーズンの低迷を引き起こした要因が明らかになりつつある。
NFLネットワークのトム・ペリセロ記者によると、ヌスマイヤーはコンバインの医療検査で脊椎に嚢胞が見つかり、神経を圧迫していたことが判明した。これにより、腹斜筋に著しい痛みと不快感を引き起こし、シーズン中に報告されていた「持続的な腹部の負傷」の正体が明らかになった。
QBにとって腹斜筋の負傷は深刻な問題だ。投球動作は足腰から始まり、体幹、そして腕へと力を伝達するが、この部分の痛みや筋反応の低下は投球フォーム全体を崩壊させる可能性がある。ヌスマイヤーのシーズンを振り返ると、その不安定な投球パターンが浮き彫りになる。時には完璧なスパイラルで狭い窓に投げ込む一方で、次の瞬間には完全に相手選手を外すミスも目立った。また、体勢を崩した状態からの投球では腕だけで投げる場面が多く、技術の崩れが顕著だった。これらは全て、嚢胞による痛みが原因だった可能性が高い。
さらに、ヌスマイヤーは負傷による欠場が多いとされていたが、実際には1つの慢性的な負傷が彼のプレー全体に影響を及ぼしていたのだ。
手術成功で2026年ドラフトに逆転のチャンス
ペリセロ記者によると、ヌスマイヤーは今後、侵襲性の低い手術で嚢胞を除去する予定だ。手術後2〜3週間で再びトレーニングを再開でき、切開部の痛みがなくなり縫合糸が取れれば、すぐにプレーに復帰できるという。神経由来の負傷であったため、圧迫が解消されれば後遺症の心配もない。
このニュースは、2025年シーズンのQBクラスに対する評価を大きく変える可能性を秘めている。2025年シーズン開幕前、QB4の座を巡っては、フェルナンド・メンドーサ、ケイド・クラブニック(クレムソン)、ヌスマイヤー、ラノリス・セラーズ(サウスカロライナ)が激しく競り合っていた。特にメンドーサとNFLドラフト全体の4位指名を争っていたが、ヌスマイヤーの低迷により、その評価は下がっていた。
しかし、嚢胞の発見と手術による回復が実現すれば、ヌスマイヤーはドラフトで大逆転を狙える存在となる。多くのチームが彼の回復とパフォーマンスに注目するだろう。