2026年夏の興行収入、42億ドル超えの可能性

2025年の夏の映画興行収入は、パンデミックやハリウッドのストライキといったかつての制約から解放されたにもかかわらず、期待を裏切る不振作が相次ぎ、前年と同水準の36億ドルにとどまった。しかし、2026年は大作フランチャイズや話題作、トップ監督の新作が充実しており、2023年の「バービー」と「オッペンハイマー」が牽引した「バービーマイマー・サマー」以来の大ヒットが期待されている。興行収入分析サイト「The Numbers」によると、2026年の夏(5月の第1金曜日からレイバーデーまで)の国内興行収入は42億ドルを超える見通しで、これは2015年から2019年にかけての5年間で4回達成された水準だ。

安定したヒット作の連続が成功のカギ

この目標を達成するには、昨年のように「ピクサーの『エリオ』や「M3GAN 2.0』といった話題作が不振に終わる」という事態を避けなければならない。また、複数の大作を同時に支えるという最近のトレンドを維持する必要がある。年初からそのトレンドは続いており、例えば「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」と競合しながらも、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は3億ドルの国内興行収入と6億ドルの世界興行収入を達成し、先週末に大台を突破した。さらに、『マイケル』は公開6週目に3,500館を超える上映スクリーン数を維持しており、これは2024年9月の「デッドプール&ウルヴァリン」以来の快挙だ。

5月のスタートは低調か?

劇場市場が過去2年と比べて混雑する中、こうしたスクリーン数の維持が劇場側にとっての希望の星となる。今後数週間で『マイケル』が好調を維持し、『プラダを着た悪魔2』が強力なローンチを決め、『モータルコンバット2』が主に男性ゲーマー層をターゲットに独自の地位を獲得すれば、ハリウッドが40億ドル規模の夏興行を達成するために必要なものは「一貫した質の高さ」だけだと言えるだろう。

注目作の動向

  • 『ザ・マンダロリアン・グローグ』(ルーカスフィルム/ディズニー):2026年のディズニー作品で、現時点での予測では2018年の不振作「ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の1億300万ドル(4日間)と2億1,370万ドル(国内総額)をわずかに上回る程度にとどまり、2025年の「リロ・アンド・スティッチ」の1億8,200万ドル(オープニング)と4億2,300万ドル(国内総額)には遠く及ばない見通し。
  • 『パッセンジャー』(パラマウント):ホラー映画で、メモリアルデーの興行を支える一角と期待されるが、5,000万ドル未満の興行収入にとどまる可能性が高い。
  • 『アイ・ラブ・ブースター』( Neon / ブーツ・ライリー監督):反資本主義をテーマとした風刺コメディで、こちらも5,000万ドル未満の興行収入にとどまる見込み。

メモリアルデー週末の期待値

2025年のメモリアルデー週末は、インフレ調整前の記録を更新するほどの大ヒットとなったが、2026年はその水準に達する見込みはない。2025年のメモリアルデー週末は、ディズニーの「リロ・アンド・スティッチ」リメイク版とパラマウントのフランチャイズ最終作「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」の活躍により、記録的な興行収入を記録した。しかし、2026年のメモリアルデー週末は、そのような爆発的なヒット作に恵まれない可能性が高い。

まとめ:質の高い作品の連続が鍵を握る

2026年の夏の興行収入が42億ドルを超えるかどうかは、大作フランチャイズの安定したヒット作の連続にかかっている。昨年の反省を活かし、観客の期待に応える作品が次々と登場すれば、劇場市場の回復とさらなる成長が期待できるだろう。

出典: The Wrap