米国の環境規制団体「Earthjustice」によると、イーロン・マスク氏が率いる人工知能(AI)企業xAIが、テキサス州の最新データセンター用地に対し、許可を受けていないメタンガス燃焼タービン19基を追加したことが明らかになった。
同団体は、これらのタービンが大気汚染防止法(クリーンエア法)に違反する可能性があると指摘。特に、メタンは二酸化炭素の25倍以上の温室効果を持つため、規制対象となっている。
報告によれば、xAIは2023年11月にテキサス州ルシウスビルにデータセンターを建設する計画を発表。その際、既に1基のメタンガスタービンを設置していたが、今回の追加により総数は20基に達した。しかし、いずれのタービンもテキサス州環境規制委員会(TCEQ)からの許可を得ていないという。
環境団体が法的措置を検討
Earthjusticeは、xAIの行為がクリーンエア法に基づく規制を無視していると批判。同団体の弁護士は、「メタン排出は気候変動を加速させる重大な要因であり、規制当局は直ちに調査を開始すべきだ」と述べた。
また、xAI側は「データセンターの電力需要に対応するための一時的な措置であり、今後正式な許可を申請する」との見解を示しているが、環境団体はこれを「法の抜け穴を悪用した行為」と非難している。
過去の違反歴との関連性
xAIは2023年、テスラの工場で同様のメタンガスタービンを未許可で稼働させていたとして、カリフォルニア州当局から是正勧告を受けていた。今回の事案は、同社が環境規制を軽視する傾向にあることの証左と見られている。
専門家は、データセンターの急速な拡大が環境負荷を増大させる懸念を指摘。特に、AI分野の成長に伴い、エネルギー消費量が急増していることから、規制当局の監視強化が求められている。