アーカンソー州で行われた警察の追跡劇が、物理法則の厳しさを改めて示す結果となった。時速225キロ(140マイル)で暴走していたシボレー・マリブが横転し、大破する事故が発生。運転していた女性は奇跡的に生還したが、重罪に問われることとなった。
この事件は4月24日に発生。州警察官が時速72キロ規制の工事区間を時速129キロで走行するマリブを発見し、追跡を開始した。警察車両が時速169キロまで加速して追いつくと、運転手は逃走を決意。時速225キロに達する暴走劇が展開された。
暴走の末の悲劇的結末
時速225キロで曲がりくねった道路を暴走するマリブ。運転手はパニックに陥り、車線変更を繰り返して他車を避けようとした。しかし、そのスピードはわずかなミスも許さず、やがて運命の分かれ道が訪れる。
右カーブ手前で警察官が速度を落とした直後、マリブは左側の路肩に逸れ、土煙を巻き上げながら反対車線に戻った。その瞬間、車はフロント部分をガードレールに激突させ、粉塵の中に消えていった。やがて粉塵が晴れると、車体の破片が空から降り注ぎ、マリブは横転しながら高速道路を転がり、最終的に屋根を下にして停止した。その間、車内のステレオからは音楽が流れ続けていたという。
生還した運転手、重罪に問われる
横転した車内に閉じ込められた運転手の女性、クリスタ・バンチさんは、消防隊員によって救出された。奇跡的に命は取り留めたものの、警察の取り調べで「パニックになり、個人的な急用があった」と供述した。
しかし、その「急用」の代償は重く、彼女は現在、逃走、スピード違反、危険運転、器物損壊など複数の重罪で起訴されている。物理法則を無視した暴走が招いた結末は、まさに痛烈な教訓となった。
アーカンソー州警察/YouTube「警察追跡」より