映画監督のピーター・バーグ氏が次回公開予定の「コール オブ デューティ(CoD)」実写映画の監督を務めることが発表された直後、その監督起用に疑問を投げかける声が上がっている。特に注目を集めているのが、バーグ氏が2013年に受けたインタビューでの発言だ。

インタビューの中でバーグ氏は、戦争をテーマにしたビデオゲーム、特にCall of Dutyについて否定的な見解を示していた。当時、バーグ氏は映画「バトルシップ」の監督を務めた直後だったが、その発言は多くのゲーマーや業界関係者から批判を浴びている。

「キーボード勇気」と軍事への偏見

バーグ氏はインタビューで次のように語っていた。

「惨めだ。キーボード勇気だ。我慢できない。Call of Dutyの免罪符を与えるべきなのは軍人だけだ。彼らは実際に戦場で活躍し、退屈を紛らわせるためにゲームをプレイしている。軍人ならともかく、子供には違うだろう。軍隊の仕事がどういうものか、間違ったイメージを与えるだけだ」

バーグ氏の発言は、軍事シミュレーションの是非についての議論を巻き起こした。一方で、彼は軍事をテーマにした映画を数多く手掛けており、その中にはリアリズムよりもエンターテインメント性を重視した作品も含まれる。この矛盾に対し、多くの批評家やゲーマーから疑問の声が上がっている。

軍人への「説教」と矛盾

バーグ氏はまた、海軍特殊部隊(Navy SEALs)との交流を語り、ゲーマーのSEALsに対して「ゲームばかりしていないで、人生を謳歌しろ」と説教していたことも明らかになった。

「中にはそうする者もいる。だが私は、4時間もビデオゲームをするのは惨めなことだと思う。弱い人間のすることだ。外に出て、何かを成し遂げろ」

しかし、バーグ氏はゲーマーに対し、具体的な代替案を提示していない。むしろ、彼の発言はCall of Dutyをプレイする全ての層を敵に回す可能性が高いと指摘されている。

「トロフィー文化」への批判と矛盾

さらにバーグ氏は、現代社会における「誰もがトロフィーを与えられる」という風潮を批判していたが、Call of Dutyシリーズもまた、多くの報酬やトロフィーシステムを採用しているゲームの一つだ。この発言もまた、彼の一貫性のなさを指摘する声が上がっている。

バーグ氏の監督起用については、彼が大規模なアクション映画を手掛ける能力を持っていることから、必ずしも否定的な見方ばかりではない。しかし、彼の過去の発言が映画の内容やファン層との整合性に疑問を投げかけていることは事実だ。

今後公開される「コール オブ デューティ」実写映画が、バーグ氏の「稼ぎの場」となるのか、それとも彼の監督としての真価を発揮する作品となるのか、注目が集まっている。