ニューヨーク市マンハッタンのユージン・オニール劇場で10月7日午前、火災が発生した。同劇場ではミュージカル「モルモンの書」が上演中で、今年で15周年を迎える記念公演であったが、無期限の休演を余儀なくされる見通しとなった。

午前10時3分、ニューヨーク市消防局に劇場からの火災通報があり、消防隊が出動した。劇場関係者によると、消防隊到着前に全ての関係者が避難を完了していたという。

消防当局はこの火災を「3 Alarm(3 Alarm火災)」に指定。火元は劇場4階と5階の間にある電気室で、消火活動が行われた。その後、5階と屋根の間にある電気設備からも出火が確認され、消防隊は二次火災の消火にあたった。現在、外部から煙や炎は確認されていない。

ニューヨーク市消防局の広報担当者は「ニューヨーク市消防局がユージン・オニール劇場にて対応中。劇場内の全員が安全に避難済み。今後も状況を注視し、関係者に情報を提供していく」とコメントした。

また、現場で消火活動にあたっていた消防隊員1人が負傷したことも明らかになった。

ニューヨーク市消防局のデイビッド・シムズ次長補はニューヨーク・タイムズ紙の取材に対し「修理が完了するまで劇場は使用できない。4階の電気室にある照明機器やシャンデリアに大きな被害が出ている」と述べた。

ユージン・オニール劇場は今後、修理が完了するまで長期にわたり休館する見通し。ニューヨーク市消防局は「建物に大きな損傷があった」と発表したが、具体的な修理期間や「モルモンの書」の公演中止規模については現在も調査中だ。

「モルモンの書」の制作チームと劇場所有者のATGエンターテインメントは共同声明を発表。「被害状況の詳細な調査を行い、公演中止の可能性については速やかに発表する」としている。

劇場の歴史

ユージン・オニール劇場は1925年、マンハッタンミッドタウンのウエスト49丁目230番地に「フォレスト劇場」として開業した。1945年9月にシティ・プレイハウス・シアターズのルイ・ロティートがリースを買収し、「コロネット劇場」に改称。その後、1959年5月に投資家レスター・オスターマンが買収し、同年中に自身の愛顧する劇作家ユージン・オニールの名を冠した「ユージン・オニール劇場」と改称された。

出典: The Wrap