米国防総省は2023年12月8日、UAP(未確認航空現象)に関する初の機密解除ファイルを発表した。これまで「UFO」と呼ばれていた現象の公式な分析資料であり、その中にはアポロ計画のミッション中に撮影された「異常現象」の写真が含まれている。

アポロ12号の写真には、月面から撮影された画像に奇妙な光が写っていた。拡大すると、その光は3つの異なる光の塊で構成されているように見える。その正体については結論が出ていないが、カメラの不具合ではなく、実際に存在していた可能性が指摘されている。また、1969年のミッションで撮影された別の画像には、月面の地平線上にぼやけた smear(筋状の光)が確認できる。さらに、着陸地点から撮影された画像には、かすかに光る2対の点が写っていた。

アポロ17号の写真でも同様の現象が確認された。1972年に打ち上げられたこのミッションの画像には、三角形の配置で3つの点が写っており、地平線近くに位置していた。米国防総省のキャプションには「この異常現象の正体についてはコンセンサスが得られていない」としながらも、「新たな予備的分析により、この画像の特徴は物理的な物体によるものである可能性が示唆される」と記されている。

これらの光は当時の宇宙飛行士によっても確認されており、彼らは「ストリーク(筋)」や「フラッシュ(閃光)」と表現していた。そのため、単なるカメラのノイズではないことが示唆されている。

Gemini VII号の「bogey」音声記録も公開

今回の機密解除ファイルには、1965年の Gemini VII号ミッションで2人のNASA宇宙飛行士が目撃した「bogey(敵機)」の音声記録と完全なトランスクリプトも含まれていた。パイロットのジム・ラヴェル氏は「10時の方向にbogeyを確認。これは実際の目撃だ」と発言し、ロケットブースターではないことを強調していた。

これらの目撃情報の多くは数十年前から知られていたが、今回初めて公式に機密解除された文書や写真が公開された。今後数週間以内に、さらなる機密解除ファイルが公開される予定だ。

専門家の反応と今後の展開

専門家の間では、これらの画像が未知の物体によるものか、それとも光学的な錯覚やカメラの不具合によるものか、議論が続いている。米国防総省は「引き続き分析を進める」としているが、現時点では確定的な結論は出ていない。

出典: Futurism