ウクライナの人気中古車インスタグラムアカウントに、奇妙なメルセデスAMG G63の出品が掲載された。一見すると本物の8輪Gクラスに見えるが、その正体はAIが生成した架空のRV(キャンピングカー)だった。

この投稿は、主に通常の中古車を扱う同アカウントで突然現れたサイドストーリー。BMW X5コンバーチブルなどの奇抜なラインナップに加え、8輪GクラスRVが28万5000ドル(約4200万円)で出品されていたのだ。通常のG63の価格をはるかに上回るこの金額だが、もし実在すれば、製造コストだけでさらに高額になることは間違いない。

AI検出器をも欺く外観

画像は非常にリアルに見え、一部のAI画像検出器をも騙すほどだった。しかし、別の検出器ではAI生成の可能性が高いと指摘された。さらに、同アカウントには存在しない2026年モデルのフォルクスワーゲン・パサートRの出品も掲載されており、信憑性に疑問が持たれている。

このGクラスは、フロント部分のみがオリジナルで、ドアの後ろはRVに改造され、さらに2つの車軸が追加された8輪仕様。メルセデスはかつて6輪Gクラスを製造した実績はあるが、8輪モデルは存在しない。

贅沢な内装と決定的なミス

内装は黒のアルカンターラとカーボンファイバーで装飾され、バスルームの扉やキッチンベンチ、引き出しなどにまでその素材が使用されていた。しかし、キャビン内の大型タッチスクリーンに表示されたテキストに、決定的なAIのミスが見つかった。「battery」のスペルが「battery」と表示されており、これはAI生成画像特有のエラーとされる。

実在する可能性は?

このRVは架空の存在だが、もし実在すれば、所有者がこのような改造を敢行する可能性は否定できない。過去には奇想天外な改造車が実現した例もあり、決して不可能とは言えない。しかし、現時点ではその可能性は極めて低いと言わざるを得ない。

いずれにせよ、この8輪GクラスRVは、AI技術の進化とその見分けの難しさを改めて示す一例となった。

出典: CarScoops