Apple TV+の注目サスペンスシリーズ「ザ・サヴァント」が、昨年9月に突如延期されていたが、制作陣が再始動を発表した。主演のジェシカ・チャステインは、7月の配信開始に向けて前進していることを明らかにした。

同シリーズは、実在のアメリカ人差別監視団体職員をモデルに、オンラインヘイトグループへの潜入捜査を描くサスペンスドラマ。チャステインは、かつてInstagramで「公開できるかどうかわからない」と述べていたが、先週末の取材で「公開されることが決まった」と語った。

当初は2025年9月26日の配信が予定されていたが、右翼活動家チャーリー・カーク氏暗殺(9月10日)を受け、Appleは突然の延期を発表。同誌Deadlineによると、シリーズには「狙撃シーンや政府ビル爆破などの暴力描写」が含まれていたという。

制作陣の反応と社会的背景

延期発表時、チャステインはInstagramで「Appleの判断に同意できない」と表明していた。投稿の中で彼女は、近年の米国における暴力事件(ミシガン州知事誘拐未遂、1月6日の議事堂襲撃、トランプ前大統領暗殺未遂、民主党議員暗殺、ポール・ペロシ議員襲撃事件、カリフォルニア州ABC系列局銃撃事件、300件以上の学校銃撃事件)を列挙し、「これらの事件は米国の暴力の一端に過ぎないが、政治的立場を超えた問題だ」と指摘。その上で「この作品がこれほど現実味を帯びるのは残念だが、避けて通れないテーマだ」と述べた。

シリーズは、チャステインのほか、パブロ・シュライバー、ジェームズ・バッジ・デールが出演。スティーヴン・スピルバーグ監督と長年タッグを組むヤヌシュ・カミンスキーが撮影を担当した。脚本はカナダ人劇作家メリッサ・ジェームズ・ギブソンが手掛けている。