ロサンゼルスのロサンゼルス郡美術館(LACMA)に新設されたゲフェン・ギャラリーで開催されたDiorの2027年クルーズコレクション。ハリウッド黄金時代へのオマージュを込めたショーは、映画界とファッションの歴史的な結びつきを象徴するものとなった。
セレブリティやファッション界の重鎮が集う中、ジョン・アトキンソン監督によるコレクションは、往年のハリウッドスターの魅力を現代的に再解釈。サブリナ・カーペンター、マイリー・サイラス、アニャ・テイラー=ジョイ、ローレン・ハットン、アル・パチーノらが出席し、ショーの注目を集めた。
会場のW.M.ケック・プラザは、ヴィンテージカー、ストリートライト、霧、観客席の星座模様など、スタジオセットさながらの演出で彩られた。ショーの1着目を纏ったサブリナ・カーペンターは、直前のコーチェラ出演時やメットガラでの「サブリナ」映画フィルムを使用したドレスに続き、再びDiorの輝きを放った。
コレクションのテーマは「ハリウッドの爆弾娘(ボムシェル)から反逆児まで」。マイリー・サイラスはDiorのデニムを纏い、会場内でもデニムが随所で見られた。ファッション関係者からラキース・スタンフィールドまで、幅広いゲストがカジュアルながらも洗練されたスタイルでショーを彩った。
ショーにはこの他、マイキー・マディソン、マイルズ・テラー、ジェフ・ゴールドブラム、ジスー、トレイシー・エリス・ロス、グレタ・リーらも参加。ハリウッド黄金時代から続くスターの存在が、Diorのブランドイメージを世界に発信した。
男性向けのスタイルにも注目が集まる中、マコーレー・カルキンとポール・W・ダウンズは、アトキンソン監督が提案する「ニュー・ルック」ジャケットを纏い、男女問わず注目を集めた。アル・パチーノも耳にイヤホンを付けたまま登場し、業界関係者の多い観客の中でもひときわ存在感を放った。
ショーの観客には、ブライアン・グレイザー、スー・クロール、ショーン・ベイカー、ダニー・エルフマン、ルース・E・カーターら業界関係者のほか、レズリー・マンとモード・アパトー、キモラ・リー・シモンズとアオキ・リー・シモンズ、スタイリストのエリザベス・サルツマンと息子のチャーリー・ウォーカー(ショーに出演)など、世代を超えたデュオも並んだ。
アトキンソン監督は自身もハリウッドとの関わりが深く、『チャレンジャーズ』『クィア』といったルカ・グアダニーノ監督作品の衣装を手掛けている。ショーに先駆け、招待状にはヴィンテージ調のDiorのキーホルダーが添えられ、アルフレッド・ヒッチコック監督の『 vertigo』を彷彿とさせるティザービデオでは、アイルランド人女優のアリソン・オリバーが車を運転するシーンが公開された。オリバーは今年初めに公開されたエマー・フェネル監督の『嵐が丘』で注目を集めたばかりだ。