DJI Osmo Pocket 3は、小型ジンバルカメラのカテゴリーを確立した存在でした。発売から2年が経過した現在も、YouTubeでは多くのクリエイターが使い方ガイドやレビュー動画を投稿し続けています。そんなOsmo Pocketシリーズの最新モデル、Osmo Pocket 4が2025年末にFCCへ提出され、その後リーク情報が相次ぎました。その後も度重なるリークにより、その仕様はほぼ明らかになっていましたが、DJIは正式発表に踏み切りました。今回、実際にレビューを行ったところ、驚きの新機能が搭載されていました。

主な新機能と仕様

公式発表されたOsmo Pocket 4の主な新機能と仕様は以下の通りです。

  • 1インチCMOSセンサーの搭載:低照度性能が2ストップ向上し、計14ストップのダイナミックレンジを実現。暗い環境でも鮮明な映像を撮影可能。
  • 最大240fpsの高フレームレート撮影:10倍スローモーション映像に対応。従来の120fpsから大幅に向上し、より滑らかなスローモーションが可能に。
  • 10ビットD-Logに対応:従来のD-Log-Mから進化し、より広い色域で高品質な映像を収録。カラーグレーディングの自由度が大幅に向上。
  • シャッタースピードの拡張:最低1/4秒まで設定可能。光跡やモーションブラーなど、クリエイティブな表現が容易に。
  • 内蔵ストレージ107GBを搭載:SDカードに加え、内蔵ストレージを使用することで手軽に高画質な映像を保存可能。SDカードレスでの運用も可能に。

操作性の向上

ハードウェア面では、2インチディスプレイの下に新たに2つのボタンが追加されました。1つは専用のズームボタン、もう1つはカスタマイズ可能なボタンです。このカスタマイズボタンは、シングルクリック、ダブルクリック、トリプルクリックで異なる機能を割り当てることができ、ジンバルの回転や録画プリセットの切り替えなど、さまざまな操作をワンタッチで行えます。

また、ズーム機能の強化も見逃せません。Osmo Pocket 4では、4K撮影時でも2倍のロスレスズームが可能。さらに、1080p撮影時には4倍ズームに対応します。従来の2倍ミッドテレンズズームとは異なり、常にロスレスズームを使用できるため、撮影の自由度が大幅に向上しました。ポートレートモードでも利用可能ですが、その際は画面を横向きにする必要があります。

新しい映像表現「Film Tones」

Osmo Pocket 4には、「Film Tones」と呼ばれる新機能が搭載されています。これは、富士フイルムのフィルムシミュレーションに似た機能で、6種類のプリセットから選択するだけで、映像に異なる雰囲気を与えることができます。例えば、鮮やかな色合いからモノクロまで、撮影後に手動でカラーグレーディングを行うことなく、直感的に映像の雰囲気を演出できます。

静止画撮影時には、iPhoneの「Live Photos」に似た「ライブ写真」機能も追加されました。Osmo Pocket 3でも類似の機能は利用できましたが、今回のバージョンでは操作性が向上しています。

まとめ:小型カメラの新たな可能性

Osmo Pocket 4は、小型ながらも高いパフォーマンスを発揮するジンバルカメラとして、クリエイターやプロの映像制作者にとって強力なツールとなるでしょう。1インチセンサーの採用による低照度性能の向上、高フレームレート撮影、10ビットD-Log対応など、映像のクオリティが大幅に向上しました。加えて、新しい「Film Tones」機能により、撮影後の編集作業を大幅に削減できる点も魅力的です。

今後、Osmo Pocket 4がどのように活用されるのか、さらなるレビューやユーザーの反応が楽しみです。

出典: Engadget