映像音楽業界で注目を集めるフランスの楽器メーカーExpressive Eは、独自のMPE(マルチパラメトリック表現)機能を搭載したキーボード「Osmose」の新型モデル「Osmose CE」を発表した。従来のOsmoseはシンセサイザー機能を備えていたが、新型ではMIDIコントローラーとして再設計され、より手頃な価格で提供される。

Osmose CEは、49鍵と61鍵の2サイズ展開。価格はそれぞれ999ドル(約14万円)1,199ドル(約17万円)に設定された。従来のOsmoseが1,799ドル(約25万円)からのスタートだったことを考えると、大幅な価格ダウンとなる。また、競合機種であるRoli Seaboard 2(1,399ドル)と比較しても、コストパフォーマンスに優れたモデルとなっている。

Osmoseの特徴と進化

Osmoseは、従来のピアノ型キーボードとは一線を画す独特のデザインが特徴だ。鍵盤が前後に動く構造になっており、演奏時に微細なピッチベンドや表現力を加えることができる。この機能により、映画「Dune 2」のサウンドトラック制作にも使用されたことで知られている。

新型のOsmose CEでは、シンセサイザー機能が廃止され、MIDIコントローラーとしての役割に特化。これにより、DAW(デジタルオーディオワークステーション)との連携が強化され、より柔軟な音楽制作が可能となった。また、従来のOsmoseと同様に、MPE規格に完全対応しており、各鍵盤が独立して圧力や位置情報を送信できるため、リアルな演奏表現が実現する。

発売日と今後の展望

Osmose CEの発売日は2024年6月を予定しており、現在Expressive Eの公式ウェブサイトにて予約受付が開始されている。また、同社は今後、Osmose CEの拡張機能や新しいソフトウェアとの互換性についても発表する予定だ。

音楽プロデューサーやサウンドデザイナーにとって、革新的な表現力を求めるなら、Osmose CEは有力な選択肢の一つとなるだろう。従来の高価格帯から一歩踏み込んだ価格設定により、より多くのクリエイターがその魅力を体験できるようになることが期待される。

出典: The Verge