チェコ発の音楽機器メーカー「バストゥル」が開発した革新的な楽器「バストゥル・カリムバ」が、Kickstarterで70万ドル以上の資金を集め、注目を集めている。一見するとアフリカの伝統楽器カリムバに似ているが、その実態は本格的なシンセサイザーだ。
見た目はカリムバ、中身はシンセサイザー
バストゥル・カリムバの最大の特徴は、その外観と機能のギャップにある。金属製のティン(音を出す金属片)は触覚と速度に反応し、シンセサイザーのエンジンを駆動するトリガーとして機能する。ティン自体はほとんど音を出さず、内蔵マイクからの音をミックスすることでアコースティックな要素を加えることも可能だが、主なサウンドは物理モデリングとFMシンセシスを組み合わせたエンジンによって生成される。
多彩なサウンドと機能
バストゥル・カリムバは、従来のカリムバの音色にとどまらない、幅広いサウンドを表現できる。プラックからパッドまで、さまざまなシンセサウンドを奏でることができ、内蔵エフェクトにはディレイやリバーブ、ディストーションなどの空間系エフェクトが搭載されている。これにより、演奏者はよりクリエイティブなサウンドメイキングが可能となる。
主な特徴
- 触覚・速度感応式ティン:演奏の強弱に応じたリアルタイムなサウンド制御が可能
- 物理モデリングとFMシンセシス:リアルな音色から実験的なサウンドまで幅広くカバー
- 内蔵エフェクト:ディレイ、リバーブ、ディストーションなどの多彩なエフェクトを搭載
- USB-C接続:コンピューターとの接続により、DAWとの連携も可能
クラウドファンディングでの成功
バストゥル・カリムバは、Kickstarterでのプロジェクトが順調に進み、目標額を大幅に上回る70万ドル以上の資金を集めた。この成功は、音楽家やシンセサイザー愛好家からの注目度の高さを示している。また、プロジェクトの進行状況に伴い、新たな機能やアップデートが追加される可能性もある。
「バストゥル・カリムバは、伝統的な楽器と最新のテクノロジーを融合させた革新的な楽器です。演奏者一人ひとりの個性を引き出すことができるでしょう」
— バストゥル公式コメント
今後の展望
バストゥル・カリムバは、2024年後半の発売を予定しており、発売後は世界中の音楽家やクリエイターから注目を集めることが予想される。また、今後はファームウェアのアップデートや新しいサウンドバンクの追加など、さらなる機能拡張が期待されている。