MSTR株、ビットコイン回復に伴い9%急騰

米ナスダック上場の戦略社(NASDAQ: MSTR)の株価が9日、ビットコイン(BTC)の78,000ドル回復に伴い9%上昇した。同社株は一時180ドルを超え、前週末の165ドルから急騰した。

この動きは、マイケル・セイラー会長がラスベガスで開催された「Bitcoin 2026」カンファレンスで基調講演を行った直後のことだ。セイラー氏は、戦略社のビットコイン担保優先株式「STRC」に焦点を当て、デジタル信用が従来の信用市場を代替する可能性を強調した。

STRCが8.5兆円規模に成長、ビットコインETFの10倍以上を取得

セイラー氏は講演で、「世界の300兆ドル規模の信用市場は、2兆ドル規模のビットコイン市場よりもはるかに大きな機会だ。戦略社はその二つを橋渡しする最初の製品を提供している」と述べた。

STRCは月次で11.5%の変動配当を支払う優先株式で、ナスダックに上場。わずか9カ月で8.5兆円規模の名目価値に成長し、月次配当型優先証券市場全体を上回る規模となった。セイラー氏は「これはバズっている」と語った。

ブラックロックのiShares Preferred Income Securities ETFは既にSTRCに約2,100億円を投資している。

MSTRのビットコイン保有量は818,334BTC

戦略社は現在、818,334BTC(全ビットコインの約3.9%)を保有しており、平均取得価格は1BTCあたり66,385ドル。このビットコイン保有量は、MSTR株がビットコイン価格の変動に連動するレバレッジド・プロキシとして機能する要因となっている。

ビットコイン市場の回復がMSTR株を押し上げ

ビットコインは今年初めの6万ドル台半ばへの急落後、回復基調に転じた。先週には78,000ドルを突破し、米国とイランの外交交渉進展に伴うマクロセンチメントの改善やショートの巻き戻しが要因とされる。

Polymarketの5月1日時点のビットコイン先物契約では、BTCが78,000ドル~80,000ドル圏で取引される確率が100%と示されている。

セイラー氏、STRCが2026年に77,000BTCを取得と発表

セイラー氏はまた、STRCが2026年に77,000BTCを取得したと発表。これは同年の米国スポットビットコインETFの純流入額の10倍以上に相当する。同氏は「STRCはデジタル信用革命の先駆けだ」と強調した。

MSTR株は2024年11月の457ドル超の史上最高値から70%以上下落したが、今回のビットコイン回復により一時的な反発を見せた。