アマゾンの社員が、上司に対してAIツールの活用度を示すため、内部AIツール「MeshClaw」を使って非必須業務を自動化していることが明らかになった。

同社の本社があるシアトルでは、ここ数週間で「MeshClaw」の導入が急速に進んでおり、社員が職場のソフトウェアと連携させたAIエージェントを作成できるようになった。関係者3名によると、このツールを通じて、社員は自身に代わって業務を実行させることが可能だという。

「トークンマックス」の実態

さらに、一部の社員は「トークンマックス」と呼ばれる行為に及んでいることが判明した。これは、AIモデルが処理するデータ単位である「トークン」の消費量を意図的に増やすため、本来必要のない業務まで自動化する行為を指す。

例えば、メールの下書き作成や簡単なデータ入力など、人間が数分で済ませられる業務をAIに任せることで、トークン消費量を水増ししているという。これにより、上司に対してAI活用度が高いと見せかけることが目的とされている。

社内の反応と懸念

この実態について、社内では「業務効率化の名の下に、逆に非効率なプロセスが生まれている」との声が上がっている。また、AIツールの導入が進む一方で、その使い方や目的が適切に管理されていないことへの懸念も指摘されている。

アマゾン広報はコメントを控えているが、今後、社内ガイドラインの見直しや、AIツールの適正な利用方法についての周知が行われる可能性がある。