イギリスのiPhoneおよびiPadユーザーが、成人向け動画サイト「Pornhub」などを運営するAylo社のサイトに再びアクセスできるようになった。同社は2024年11月、イギリスにおける年齢確認義務法の施行を受け、iOS端末からのアクセスを一時的に制限していたが、2025年3月11日(火)より解除された。

この規制緩和は、iOS 26.4のイギリス向けアップデートに伴い実現した。新しいOSでは、デバイスレベルでの年齢確認が可能となったため、Aylo社は年齢確認システムを刷新。ユーザーはクレジットカードやパスポート、運転免許証、PASS認定の年齢確認カード(CitizenCard、My ID Card、TOTUM IDカード、Young Scot National Entitlement Card)を用いて年齢を証明できるようになった。

これまでイギリスでは、2025年2月2日以降、Aylo社のサイト(Pornhub、RedTube、YouPorn、Brazzersなど)へのアクセスに年齢確認が必須となり、未確認のユーザーは完全に排除されていた。同社は当時、イギリスの「オンラインセーフティ法」が機能不全に陥っていると批判していた。

年齢確認法の問題点と業界の反応

専門家らは、サイトベースの年齢確認システムが未成年の有害コンテンツへのアクセスを防ぐ効果は低く、むしろ合法的な成人サイトから違法・無規制サイトへと追いやるリスクがあると指摘。また、成人エンターテイメント業界の関係者らは、デバイスベースの年齢確認や既存のペアレンタルコントロール機能の活用を求めてきた。

イギリスの「オンラインセーフティ法」では、年齢確認義務を怠ったサイトに対し、最大10%の世界売上高に相当する罰金または禁固刑が科される可能性がある。アメリカでも半数以上の州で同様の厳格な年齢確認法が施行されており、Aylo社はユーザーに対して議員への働きかけを呼びかけていた。

今回の規制緩和は、イギリスにおける成人サイト利用者にとって朗報となる一方で、依然としてデバイスベースの年齢確認を巡る議論は続いている。

出典: 404 Media