アクションカムの新たな可能性を切り拓く、インスタ360のレトロビューファインダーが注目を集めている。同社のGo 3S 4Kアクションカム(2024年6月発売)に対応したこのアクセサリーは、従来のGo 3の4Kバージョンとして登場し、小型ながら高い性能を維持している。

レトロビューファインダーは、Go 3Sを手持ちで撮影する際に被写体をフレーミングするための専用アクセサリーだ。価格は47.99ドルで単体購入が可能で、64GB版Go 3Sとセットになった「Go 3S Retro Bundle」は299.99ドルから提供される。一方、Go 3Sの標準バンドル(64GB版)は349.99ドルで、こちらはAction Podドックが付属する。これにより、ユーザーは用途に応じて最適な構成を選択できる。

手持ち撮影に特化した新しい体験

多くの小型アクションカム同様、Go 3Sには自前の画面が搭載されていない。そのため、スマートフォンアプリを介してライブビューや設定調整を行う必要があるが、同カムはヘルメットや身体に装着して使用することを前提に設計されている。しかし、レトロビューファインダーを使用すれば、Go 3Sを手持ちのクラシックカメラのように扱うことが可能になる。

ビューアクセサリーは、Go 3Sを前面に装着する構造で、強力なマグネットで固定される。カメラ本体の前面パネルがシャッターボタンとして機能し、シングルプレスで写真撮影、ダブルプレスで動画の録画開始・停止ができる。インスタ360はこれを「クラシックフィルムカメラを彷彿とさせるヴィンテージな撮影体験」と表現している。

使い勝手と課題

ビューアクセサリーを使用すると、確かに独特の撮影体験が得られる。例えば、コミュニティの郵便受けを風景としてフレーミングする際には、アンセル・アダムスのような気分に浸れるかもしれない。しかしその一方で、いくつかの課題も明らかになっている。

  • 視野角の制限:ビューアクセサリーの視野角は非常に狭く、わずか15~20度の角度変化で画面が見えなくなる。
  • 画像の左右反転:ビューアクセサリーを通すと、画像が左右反転して表示される。
  • 直感的な操作の難しさ:1週間の使用を経ても、被写体を意図した位置に正確にフレーミングすることが難しい。

これらの課題から、レトロビューファインダーは新しい撮影スタイルを楽しむためのツールとしての側面が強く、プロフェッショナルな用途には向かない可能性がある。それでも、アクションカムの可能性を広げる斬新なアプローチとして注目に値する。

「レトロビューファインダーは、Go 3Sを手持ちで使う際の新しい可能性を提案する。しかし、その使い勝手には改善の余地がある。」

まとめ

インスタ360のレトロビューファインダーは、アクションカムの新たな使い方を模索するユーザーにとって魅力的なオプションだ。価格面でも手頃なラインナップが用意されており、手持ち撮影を楽しみたいユーザーにとっては検討の価値がある。一方で、その使い勝手には課題も多く、今後のアップデートに期待がかかる。

出典: The Verge