AI(人工知能)バブルの行方を占う上で、唯一の指標となる上場企業が存在する。それが、データベース大手のオラクルだ。

同社はこれまでのビジネスモデルを捨て、AI分野に「全てを賭ける」決断を下した。しかし、その戦略は一般的なAI企業とは一線を画すものだ。OpenAIやAnthropicのような基盤モデルの構築に注力するのではなく、オラクルは従来のSaaS(サービスとしてのソフトウェア)企業としての強みを活かし、特定のAI未来像に賭けている。

同社の伝統的なデータベース事業は徐々に衰退の道をたどっているが、オラクルはその流れを逆転させるべく、AI分野への本格参入を進めている。同社の戦略は、裸金属サーバー事業への進出(CoreWeaveと同様の領域)や、特定のAIソリューションへの特化など、従来のクラウド企業とは異なるアプローチを取っている。

オラクルはMicrosoftを除けば、AI競合他社よりもはるかに古い歴史を持つ企業であり、その経験と伝統が新たなAI戦略の強みとなるのか、それともリスクとなるのか。同社の動向は、AI業界全体の行方を左右する重要な要素となりつつある。

出典: The Verge