カリフォルニア州の次期知事を決める選挙戦が、民主党内の深刻な分裂と61人もの立候補者が乱立する「ジャングルプライマリー」の混迷により、共和党にとって有利な展開となっている。
世論調査では、現州司法長官のザビエル・ベセラが「安全策」として支持を集めている。一方で、連邦下院議員のケイティー・ポーターは、個人的な問題が足を引っ張り、伸び悩みが続いている。また、億万長者で元民主党大統領候補のトム・スティアーは、先日の討論会で集中的に批判を浴びた。
こうした民主党の混乱を尻目に、共和党側はスティーブ・ヒルトンやチャド・ビアンコらが存在感を示し始めている。6月に実施される予備選挙では、民主党票が分散することで共和党候補が上位に食い込む可能性が高まっている。
民主党内の分裂が招く共和党への逆風
民主党は伝統的にカリフォルニア州で圧倒的な優位を誇ってきたが、今回の選挙戦では主要候補者間の対立が激化。特に、ベセラとポーターの対立構図が顕著で、党内の結束が揺らいでいる。
「民主党が分裂すれば、共和党にとっては千載一遇のチャンスだ」と、政治アナリストのサラ・ロングウェル氏は指摘する。実際に、共和党候補者は民主党票の分散を狙い、選挙戦を有利に進めている。
討論会での激しい応酬
先日の討論会では、スティアーが最も厳しい追及を受けた。環境問題や経済政策をめぐり、他候補からの批判が集中。一方で、ベセラは落ち着いたパフォーマンスで「安定志向」の有権者の支持を固めつつある。
「カリフォルニア州は民主党の牙城だが、今回の選挙ではその常識が通用しないかもしれない」と、ロングウェル氏は分析する。
今後の展望と有権者の動向
6月の予備選挙に向け、民主党は一刻も早い結束が求められている。しかし、ポーターのスキャンダルやスティアーの不人気により、党内の足並みは乱れているのが現状だ。
共和党側は、民主党票の分散を最大限に活用し、知事選で勝利する戦略を描いている。特に、ヒルトンやビアンコらの新顔候補が注目を集めている。
「民主党が団結できなければ、共和党にとっては歴史的な勝利のチャンスだ」
— サラ・ロングウェル(政治アナリスト)
カリフォルニア州知事選は、民主党の分裂と共和党の巻き返しという構図で、今後ますます注目を集めそうだ。