米国の突然の方針転換に共和党議員が猛反発
トランプ政権が、長年の同盟国であるポーランドへの米軍配備を全面的に停止する決定を下したことに対し、共和党議員が激しい怒りを表明している。この決定は、ドイツから5,000人の米兵を撤退させた直後に発表され、欧州の安全保障政策に対する混乱を招いている。
議会への事前相談なしに実施された撤退
下院軍事委員会メンバーのドン・ベーコン議員(共和党)は、 Politico の取材に対し「これはポーランドへの侮辱であり、バルト諸国の同盟国への侮辱でもある」と発言。さらに「この委員会の大多数の議員も同意見だ」と強調した。同議員は「我々は何も知らされていないが、不満を抱いている」と述べ、議会への法的な事前相談がなかったことを問題視した。
軍事委員会委員長のマイク・ロジャース議員(共和党)も同様の見解を示し、「我々はこの動きに納得していない。特に議会への相談がなかった点が問題だ」と語った。米国防総省はこの撤退が「突然の、予告なしの決定ではない」と主張したが、議員らは納得していない。
民主党議員も疑問を呈する
与党民主党のアダム・スミス議員も、この決定に疑問を投げかけた。「唯一の回答は『彼らはそうしろと言った』というものだ。なぜなのか?」と述べ、戦略的な説明が必要だと指摘した。
ポーランドは、欧州で唯一、米軍の恒常的な駐留を希望する国として知られており、この決定は同国にとって大きな打撃となる可能性がある。
「これは委員会全体への侮辱だ。私は全員の意見を代表しているわけではないが、大多数の議員が同意見だと思う」
— ドン・ベーコン議員(共和党、軍事委員会メンバー)
欧州の安全保障政策に与える影響
米国の欧州における軍事プレゼンスの縮小は、ロシアの脅威に対するNATOの結束力を弱める懸念が指摘されている。特にポーランドは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、米軍のさらなる駐留を求めてきた経緯があり、今回の決定は同国の安全保障上の不安を増大させる可能性がある。