NBAを代表する選手の一人、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)が、シーズン中に相次ぐケガに見舞われながらも、プレーオフで驚異的な復活を遂げた。
今季の76ersは、エンビードの長期的な体調管理を最優先にシーズンを進めた。その結果、レギュラーシーズン中は彼の存在感が薄れる形となったが、チームはプレーオフ進出を確実にした。しかし、シーズン終盤には左膝の関節鏡手術を受けるなど、エンビードのケガは絶えず、チームのプレーオフに対する期待は決して高くはなかった。
そんな中、76ersはイースタン・カンファレンス第7シードでプレーオフに進出。ボストン・セルティックスとのファーストラウンド第1戦は、敵地で迎えた「勝たなければならない一戦」となった。しかし、エンビードはシーズン中に盲腸摘出手術を受けるというアクシデントに見舞われ、プレーオフ開幕直前まで復帰が危ぶまれた。
驚異のカムバック:第2クォーターから爆発的な得点力を発揮
エンビードは4月9日の盲腸摘出手術からわずか17日後の4月26日に、早くもコートに復帰。セルティックスとの第4戦で26得点、10リバウンド、6アシストを記録したものの、チームは128-96で敗北。シリーズは3-1と76ersが追い込まれた。この試合では、エンビードの動きが鈍く、チームの小型・俊足の陣容が機能していた流れを止めてしまった。
しかし、エンビードは第5戦で完全に「エンビード」に戻った。第2クォーターから爆発的な得点力を発揮し、チームを113-97の勝利に導いたのだ。この試合でエンビードは、第3クォーターだけで15得点を記録し、チームの勢いを一変させた。
シーズンを通じたケガとの戦い
エンビードの今シーズンは、まさに「ケガとの戦い」だった。昨年のオフには体を絞り、出場時間や連戦の制限を設けながら徐々に復帰。1月には出場時間を増やし、平均30得点近くを記録するなど復調の兆しを見せたが、3月には腹斜筋の故障で離脱。4月には盲腸摘出手術を受け、シーズン終盤の3試合を強行出場した。
プレーオフに入っても、エンビードのケガリスクは消えず、チームは彼のコンディションを最優先に調整を重ねた。それでも、エンビードはセルティックスとのシリーズで見事に復活を果たした。
「エンビードのような選手が、これだけのケガを乗り越えて戻ってくるのは本当に驚異的だ。彼の存在がチームに与える影響は計り知れない。」
— NBA関係者
今後の展望:エンビードの復活がチームの明暗を分ける
76ersは、エンビードの復活によってシリーズを第5戦まで持ち込むことができた。しかし、セルティックスとの対戦はまだ続いており、エンビードの今後のコンディションがチームの行方を左右することは間違いない。エンビード自身も「次は勝ちに行く」と意気込んでおり、ファンからの期待も高まっている。
今季のエンビードは、ケガに苦しみながらも、その回復力とリーダーシップでチームを支え続けた。彼のプレーオフでの活躍が、76ersのシーズンをどのように変えていくのか、注目が集まる。