カナダ・ブリティッシュコロンビア州タンブラーリッジで発生した学校銃撃事件の被害者遺族7家族が、米OpenAIとCEOのサム・アルトマン氏を相手取り、同社の過失責任を追及する訴訟を起こした。

遺族側は、事件の加害者である18歳のジェシー・ヴァン・ルーツェラールがChatGPTを通じて銃暴力に関する会話を行っていたにもかかわらず、OpenAIが警察への通報を怠ったと主張。これにより、事件の未然防止が可能であった可能性があると指摘している。

また、遺族はOpenAIが自社の評判とIPO(新規株式公開)を優先し、AIシステムが不審な活動を検知したにもかかわらず警察への通報を見送ったと非難。同社の倫理的責任と法的義務を問う内容となっている。

AI活動の見逃しが事件に関与か

報道によると、OpenAIは事件前にAIの活動を「検討」していたものの、警察への通報には至らなかったとされる。遺族側は、この判断が重大な過失にあたると主張しており、AI技術の責任ある運用を求める声が高まっている。

事件は2023年に発生し、被害者の一部は重傷を負い、犠牲者も出た。遺族は今回の提訴を通じて、AI技術の適切な監視と法的責任の明確化を求めている。

今後の法廷での争点に

OpenAI側は今後、訴訟の争点について慎重に対応する見通し。AI技術の発展に伴い、倫理的・法的責任の在り方が注目を集める中、本件はその先駆けとなる可能性がある。

出典: The Verge