米国の元大統領ドナルド・トランプ氏が、ダイエットコークを常飲する理由について、医師で米国医療保険制度管理庁長官のメフメット・オズ氏(通称「Dr. Oz」)が明かした。同氏によると、トランプ氏は「ダイエットコークは草を枯らすのだから、体内のがん細胞も殺せる」と主張しているという。
この発言は、トランプ氏の長男であるドナルド・トランプ・ジュニアがホストを務めるポッドキャスト番組で明らかにされた。オズ氏は番組内で、自身がエアフォースワンに搭乗していた際に、トランプ氏がオレンジ色の炭酸飲料を飲んでいる場面を目撃したと振り返った。
「彼は照れ笑いをしながら、『この飲み物は体に良いんだ。がん細胞を殺してくれるから』と言いました。そして、『フレッシュスqueezedだから、そんなに体に悪いわけがないだろ?』と続けました」とオズ氏は当時の様子を語った。
しかし、オレンジ色の炭酸飲料が「フレッシュスqueezed」であるはずはなく、炭酸飲料自体が健康に悪影響を及ぼすことは広く知られている。肥満、糖尿病、高血圧、高コレステロール、心疾患などのリスクを高めるだけでなく、ダイエットコークなどの人工甘味料入り飲料も、体重増加やインスリン感受性の低下につながる可能性が指摘されている。
歴史的な事実として、コカ・コーラは19世紀に薬として販売されていた経緯がある。薬剤師のジョン・ペンバートンが1863年に「脳の強壮剤」として発売し、アルコールの代替品として宣伝された。しかし、その後の研究でその効果は否定されており、炭酸飲料は衝動的な行動や記憶力の低下との関連も指摘されている。
専門家の意見を無視するトランプ氏の特徴
トランプ氏は専門家の意見を聞かないことで知られており、これは同氏の在任期間中に顕著だった。例えば、保健福祉長官のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏はワクチンに関する危険な主張で批判されており、オズ氏自身もコーヒー豆エキスによるダイエット効果を唱えてきたことで嘲笑の対象となってきた。
最終的に、トランプ氏の炭酸飲料への執着は、ファストフード好きとしても知られる同氏の特徴の一つと言えるだろう。専門家らは、こうした主張が科学的根拠に乏しいだけでなく、健康リスクを高める可能性があると警鐘を鳴らしている。
子どもの行動への影響も指摘
炭酸飲料の過剰摂取が子どもの行動に与える影響についても研究が進んでいる。例えば、多量の炭酸飲料を摂取した子どもは、衝動的な行動や作業記憶の低下が見られることが報告されている。