ドラマ「マーゴの金策」シーズン1第7話で、Jinx(ニック・オファーマン)は再発の危機に直面する。同作は、リハビリを終えたJinxが娘のマーゴ(エリー・ファニング)のもとを訪れ、家族の絆と自身の葛藤に向き合う物語だ。第7話では、Jinxが薬物に手を出し、マーゴとSusie(サディア・グラハム)に浴槽で意識を失った状態で発見されるという衝撃的な展開が描かれた。

再発のリアリティを追求した演技

オファーマンは、このシーンの撮影について「非常に慎重に構成された」と語り、その背景にある心理的な葛藤を明かした。彼は「薬物依存は現実逃避の一形態であり、問題に正面から向き合う代わりに、痛みや苦しみから逃れようとする行為だ」と説明した。また、自身の経験や回復中の友人との対話を通じて、Jinxの心情を理解しようとしたと語った。

「薬物依存は、痛みを和らげるための化学的な逃避であり、感情的な依存でもある。Jinxの場合、痛み止めやヘロインがその逃避手段だった」
ニック・オファーマン

Jinxの葛藤と家族の絆

オファーマンによると、Jinxはマーゴのもとを訪れた当初は「英雄的」な気持ちでいたという。しかし、現実が突きつけられると、自身の無力さに気づき、再び依存の道へと戻ってしまった。彼は「実際のところ、自分は無一文で、何の役にも立たない loser だった。それでも、娘や孫と一緒に暮らせるのか?」と振り返った。

また、脚本の段階では、Jinxの再発シーンはより露骨な描写だったと明かした。原作小説を基にした脚本では、マーゴがラスベガス旅行中にJinxが痛み止めを過剰に服用していたことに気づくという展開があったという。

浴槽シーンの撮影秘話

Jinxが浴槽で意識を失うシーンは、撮影にあたり細心の注意が払われた。オファーマンは「そのシーンの1センチ、1秒に至るまで、丁寧に検討された」と語った。また、実際の浴槽は厚さ半インチのフォームラバーで作られたレプリカで、壁のタイルも同様の素材が使用されたという。これは、安全面とリアリティの両立を図るためだった。

オファーマンは「自分自身はこのような極端な状況に陥ったことはないが、現実逃避の一形態として、何らかの刺激物に頼った経験はある」と語った。その上で「幸いなことに、私はそこまで深刻な状況にはならなかったが、なぜ人はそのような道に進んでしまうのか、その心理を理解することはできた」と述べた。

出典: The Wrap