米国バージニア州の選挙区再編を巡る住民投票が4月21日に実施され、民主党に有利な新しい選挙区割りを定める憲法改正案が可決された。これにより、民主党は下院議員選挙で過半数を奪還する可能性が高まった。
選挙区再編は通常、10年ごとの国勢調査後に行われるが、2025年夏に当時のドナルド・トランプ前大統領がテキサス州の共和党に対し、選挙区割りの前倒し実施を指示。これにより共和党は5選挙区で有利な地位を確保していた。これに対抗し、民主党もカリフォルニア州などで選挙区再編を推進。カリフォルニア州では昨年11月に民主党に5議席を追加する選挙区割りを承認し、テキサス州の共和党の動きを相殺した。
バージニア州の選挙区再編は、民主党優位の州ながら共和党のグレン・ヤンキン知事(当時)が在任していたため、党派間の駆け引きが激化。民主党寄りの選挙区割りを求める「Yes」派は、バラク・オバマ前大統領のメッセージに依拠し、トランプ氏の選挙区操作への正当な反撃だと主張した。一方の「No」派は、オバマ氏の過去の発言を引用し、選挙権保護の裏切りだと訴えたほか、黒人有権者向けの広告で公民権運動への裏切りを強調した。
また共和党は、農村部の有権者に対し、北バージニアの都市部と無理やり選挙区を統合すると警告。選挙結果は農村部の高い投票率に反映され、全体としては共和党寄りの選挙民構成となったものの、民主党に有利な選挙区割りが承認された。
出典:
Vox