米MSNBCの政治番組「Deadline: White House」の火曜版で、ニコル・ウォレスは保守系メディアの重鎮タッカー・カールソンによるトランプ前大統領への謝罪に対し、徹底的に批判した。
ウォレスは番組冒頭で「信じられません。全く信じられません」と述べ、カールソンの謝罪を「時すでに遅し」と切り捨てた。さらに「2024年まで何を知らなかったというのでしょうか?」と反論し、カールソンが過去にトランプを「悪魔のような存在」と表現していた事実を挙げ、「彼の言うことは信用できません」と強調した。
カールソンは月曜夜、自身の番組でトランプ当選に自らの報道が影響を与えたことを認め、深い後悔の念を表明していた。番組内でカールソンは「自らの良心と向き合う時だ」と述べ、自身の報道が選挙結果に影響を与えた可能性を示唆。さらに「人々を誤解させたことを謝罪します。意図的ではありませんでした」と語った。
ウォレスはこの謝罪発言を番組で放映した後、「新たな persona を演じているのかもしれません。後悔と自己嫌悪に苛まれる様子を装っているのでしょう。しかし、トランプを3度も支援した男が今さら何を?」と皮肉を込めて述べた。
ウォレスはさらに、カールソンの影響力が根強いことにも言及。「多くの人々が今も彼の番組を見続けています。メグン・ケリーのような他の右派コメンテーターも彼に追従しています」と指摘し、トランプ支持層の分裂が進む中で、カールソンの謝罪が「買い手の後悔」の一例に過ぎないと分析した。
またウォレスは、トランプの支持基盤であるMAGA層が揺らいでいる理由として、トランプの「気まぐれな振る舞い」や選挙公約の未達成(戦争回避、エプスタインファイルの公開、物価高騰の解消など)を挙げ、その矛盾を指摘した。
番組にはメディアウォッチドッグ団体「Media Matters」のアンジェロ・カルーソン代表も出演。MAGA層の分裂とカールソンの謝罪の背景について「不安で恐ろしい現実がそこにはある」と警鐘を鳴らした。