「地獄の一週間」が迫る
下院議長マイク・ジョンソン氏(共和党・ルイジアナ州)は、来週の休会前会期で3つの重要法案を通過させるため、党内の分裂に直面している。ジョンソン氏はこれまで「不可能を可能にする」議長として知られてきたが、今回は党内の議員がトランプ前大統領への反発を強め、議長の求心力が低下している。
対象となる3つの法案
- FISA第702条延長法案:保守派が求める令状要件を含まない3年延長案が議論の中心に
- 農業法案(ファームビル):農業支援策と環境規制が争点に
- DHS予算調整決議案:ICEと国境警備隊への資金提供を巡る対立が激化
DHS予算問題が最大の障害に
特に議論が紛糾しているのが、上院で可決されたDHS予算調整決議案だ。下院共和党議員らは、上院が再度調整法案を提出する可能性を信用せず、包括的な予算案を求めている。
「二段階方式は信頼できない。二段階方式には分離がある。それが最大の問題点だ」
キース・セルフ議員(共和党・テキサス州)
DHSは職員給与支払いのための資金が不足しており、共和党指導部は数週間の遅延が許容できないと判断している。
FISA延長でも保守派が強硬姿勢
FISA第702条の延長を巡っても、保守派議員が令状要件のない案に反発している。
「令状がなければ、協力しない」
ティム・バーチェット議員(共和党・テネシー州)
また、議員の中にはFISAに暗号資産(CBDC)関連規制を付帯させる動きもあり、さらなる対立が予想される。
来週末までに解決が焦点に
FISAは来週木曜日に失効するため、短期的な延長策が検討されているが、議員間の合意形成は難航している。多数党院内総務スティーブ・スカルシス氏は水曜夜の会議で「多くの問題が解決した」と述べたが、木曜朝時点でなお保守派からの反発が残っている。
今後の展望
ジョンソン議長は党内の結束を図るため、さらなる調整が必要となる見通しだ。
出典:
Axios