欧州医薬品庁(EMA)の委員会は、サノフィが開発した多発性硬化症(MS)治療薬「オザンビタン」について、承認を勧告することを決定した。同薬は昨年12月、米食品医薬品局(FDA)から承認を拒否されていたが、欧州当局は安全性と有効性を評価し、承認に前向きな姿勢を示した。

同薬は、再発寛解型MS(RRMS)患者を対象とした経口治療薬で、神経炎症の抑制効果が期待されている。欧州当局の承認勧告を受け、今後数カ月以内に正式な承認が下りる見通しだ。

レジェネロンの動向:価格交渉と新薬承認

一方、米バイオ医薬品大手レジェネロンは、トランプ政権時代に行われた価格交渉の成果として、新たな医薬品の価格設定に合意した。また同社は、難聴治療を目的とした遺伝子治療薬「オトスフィア」の承認を獲得。難聴の根本的な治療法として注目を集めている。

医療機器の迅速な保険適用に向けた取り組み

米国では、メディケアとFDAが連携し、医療機器の保険適用プロセスを迅速化する取り組みを進めている。新技術の早期導入を促進することで、患者の治療機会を拡大する狙いだ。具体的には、革新的な医療機器に対する審査プロセスの簡素化や、保険償還の早期決定が検討されている。

これらの動向は、医薬品・医療機器業界における規制環境の変化を象徴しており、今後の医療イノベーションの加速につながることが期待される。

出典: STAT News