ケビン・ファイギが明かす『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』の原案
2024年に公開が予定されているマーベルの最新作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』だが、これまでその詳細はほとんど明かされていなかった。主要キャストが一堂に会することや、スティーブ・ロジャース、ソー、X-MEN、ワカンダ勢の復帰が報じられていたものの、昨年のティーザー映像は「ストーリーの伏線」に過ぎず、実写シーンは一切公開されていなかった。
しかし、この度、プロデューサーのケビン・ファイギが、ついに本作の原案となるコミックが明かした。CinemaConで初公開された映像を受けて行われたインタビューで、ファイギは「ストーリーについて詳しくは語れませんが、複数の宇宙が衝突し、地球やタイムラインが交錯する壮大な物語であることは、多くの方がご存知でしょう」と語った。
原作は2015年の人気コミック「シークレット・ウォーズ」
ファイギが言及したのは、2015年に発売された「シークレット・ウォーズ」。脚本を担当したジョナサン・ヒックマンと、作画のエサド・リビッチによる人気シリーズだ。厳密には、ファイギが指すのは「シークレット・ウォーズ」の前日談にあたる、2013年から始まった「ニューアベンジャーズ」と「アベンジャーズ」のストーリー展開である。
「ニューアベンジャーズ」では、イルミナティと呼ばれる、マーベル・ユニバースで最も影響力のある知識人たち(アイアンマン、Mr.ファンタスティック、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジ、プロフェッサーX、ブラックボルト、当初はキャプテン・アメリカも参加)が、「インカーソン(Incursions)」と呼ばれる、異なる宇宙の地球同士が衝突し、それぞれの世界を消滅させる現象に直面する。イルミナティはこの脅威を回避するために極秘の活動を行い、最終的に別の世界を破壊して自らの世界を守るという過激な手段に出た。
MCUへの影響と『ドゥームズデイ』へのつながり
「ニューアベンジャーズ」のストーリーは、すでにMCUにも取り入れられている。「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」では、異なるバージョンのイルミナティが登場し、物語の終盤でクレア(演:シャーリーズ・セロン)がスティーブン・ストレンジを勧誘し、インカーソンを阻止する使命を与える。また、「キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールドオーダー」のラストでは、サム・ウィルソンに対してサミュエル・スターンズが警告を発するが、これは「ニューアベンジャーズ」の別バージョンのストーリー展開を彷彿とさせる。
一方で、メインのアベンジャーズシリーズにおけるヒックマンのストーリーは、まだMCUで大きく取り上げられていない。ストーリーは「ニューアベンジャーズ」の第1アークの後から始まり、スティーブ・ロジャースがイルミナティの過激な手段に反対すると、イルミナティはスティーブの記憶を消去し、インカーソンの存在そのものを抹消する。その後、スティーブとアイアンマンは、地球規模のメンバーで構成される「アベンジャーズ・マシン」を結成する。
今回の『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』のキャストを見ると、MCUのヒーローたちが「アベンジャーズ・マシン」のような多次元的なチームを結成する可能性が高い。現在、「ニューアベンジャーズ(通称:サンダーボルト)」がヴァレンティナ・アレグラ・デ・フォンテインの支配下にあり、サム・ウィルソンのアベンジャーズと対立しているが、最終的にはドクター・ドゥームとの戦いのために一致団結することになるだろう。さらに、ファンタスティック・フォーや旧X-MENなど、他の宇宙のヒーローたちも加わることで、多次元にまたがるアベンジャーズチームが誕生する。
果たして彼らは、マーベル・ユニバース史上最大の脅威であるドクター・ドゥームを打ち破ることができるのか。今年の公開が待ち遠しい。