メリル・ストリープが映画「プラダを着た悪魔」(2006年)で演じたミランダ・プリーストリー役は、彼女の代表作のひとつとなった。しかし、その成功の裏には、彼女がスタジオに対して倍額の出演料を要求し、それを獲得したという興味深いエピソードがあった。

米NBCの朝の情報番組「トゥデイ」に出演した際、ストリープは「スタジオから最初のオファーを受けた時、『これは大ヒットする』と確信しました。でも提示された金額では納得できませんでした」と語った。

彼女はこう続けた。「脚本を読み、この映画が成功することを確信したので、『倍額を要求してみよう』と思いました。するとスタジオは即座に『了解です』と答えました。当時50代後半だった私は、『この歳になってやっと、自分がそうできることに気づけた』と驚きました。スタジオも私を必要としてくれていたのでしょう。当時は引退を考えていた時期でもありました。これは私にとって大きな教訓でした」

「プラダを着た悪魔2」では、再びミランダ・プリーストリー役を演じるストリープ。エミリー・ブラントとスタンリー・トゥッチは、今回の撮影ではストリープの演技アプローチが変わったことに気づいたという。

ブラントは「前作ではメリルはメソッド演技に徹していましたが、今回は違いました。私たちとの距離が近く、撮影外でも一緒に過ごす時間が増えました」と語った。トゥッチは「時々、メリルが有名なマティーニタイムに参加してくれることもありましたよ!」と明かした。

ストリープ自身も、前作でメソッド演技に徹したことが楽しみを損なっていたと認めている。2021年にエンターテイメント・ウィークリーが行った15周年記念のインタビューで、彼女は「撮影中、トレーラーで一人寂しく過ごしていました。外ではみんなで笑い合う声が聞こえてきて、とても辛かった。私は『ボスの代償ってこういうことか』と思いました。あれが最後のメソッド演技でした!」と語った。

「プラダを着た悪魔2」は、2024年5月1日に全米で公開される。

出典: The Wrap