米国のヒュンダイ自動車アメリカは、特定のEVモデルにおけるICCU(統合充電制御ユニット)の保証期間を15年または18万マイル(約29万km)に延長すると発表した。これにより、従来の10年・10万マイルから大幅に拡充されることとなった。

ICCUはEVの充電システムを管理し、12Vバッテリーの維持に不可欠な部品だ。故障すると車両が充電不能になったり、走行不能に陥ったりするリスクがある。業界関係者によると、ICCUの故障率は約10%とされ、所有者からの不満が相次いでいる。

保証対象車種と条件

保証延長の対象となる車種は、主に2022年以降のIoniq 5やKona Electricなどのモデル。ただし、保証適用の可否はVIN(車両識別番号)によって判断される。ヒュンダイは所有者に対し、公式キャンペーン検索ツールでVINを入力し、結果を確認するよう呼び掛けている

所有者からの不信感と混乱

しかし、多くの所有者がVINを入力しても「ICCU保証対象外」と表示されるケースが報告されている。特に2022年、2023年、さらには2025年モデルのIoniq 5所有者からも同様の声が上がっており、保証の実効性に疑問が呈されている。

ある所有者は「VINを入力したが、ICCU保証の対象と表示されなかった。これはどういうことか?」と疑問を投げかけている。また、故障したICCUの交換部品が再び故障するリスクについても懸念が広がっている。

Kia・ジェネシスへの影響は未定

現在のところ、Kiaやジェネシスブランドからの保証延長に関する発表はない。両社も同様のICCU問題を抱えているとされるが、公式な対応はまだ示されていない。カーショップ誌が取材を試みたものの、回答は得られていない。

今後の展開と懸念事項

ICCUの故障問題を巡っては、新たな集団訴訟も提起されている。ヒュンダイ側はこれに対し、いまだ公式なコメントを発表していない。所有者らは、ICCUの根本的な改善が図られているのか、それとも一時的な措置に過ぎないのかを懸念している。

一部の所有者は、今回の保証延長を「単なるPRに過ぎない」と批判。ブランド離れを表明する声も出始めている。

出典: CarScoops