フォルクスワーゲン(VW)は、電気自動車(EV)バス「ID Buzz」の2027年モデルを発表した。米国市場では2026年モデルの発売を一時見送ったが、今回の復活に伴い、新たなトリムラインナップとキャンピングに特化した「Tourer 4Motion」を投入する。
新たに追加されたTourer 4Motionは、折りたたみ式マットレスと寝台プラットフォームを標準装備。窓の目隠し、前面換気パネル、そして「Overnight Mode」と呼ばれるソフトウェア機能により、車内を外出先の宿泊施設のように最適化する。VWによれば、このモードは室内外の機能を調整し、車内での一泊利用を可能にするという。
また、Tourer 4Motionには外装テーブルと椅子(VWブランド品)も付属。キャンピング用品を持っていないユーザーでも、手軽にアウトドアを楽しめる設計となっている。
さらに、このトリムは以下の装備も標準化している:
- 伸縮式トウヒッチ
- キャプテンシート
- 電気調光式ルーフ
- 全方位カメラシステム
- 20インチダークグラファイトホイール(ブラックディスク付き)
新しいトリムラインナップは、中間グレード「Pro S 4Motion」と上位グレード「Pro S Plus 4Motion」の間に位置付けられ、後者は21インチホイールを採用。最下位グレードは「Pro S RWD」となる。全てのID Buzzには、テスラと互換性のあるNACS充電ポートが搭載される。
VWは、ユーザーからの要望を受け、ツートーン塗装の不在にも対応。全モデルにツートーン塗装を標準化し、象徴的な「Type 2 Microbus」のカラーリングを再現した「キャンディホワイト×チェリーレッド」の組み合わせと白ホイールを新たにラインナップに加えた。
現時点では、2027年モデルの価格や航続距離、発売時期に関する具体的な発表はない。ID Buzzの発売見送りは、キャンピング仕様が初期から搭載されていなかった点で批判を浴びたが、VWは今回の改良でその課題に応えた形だ。