レクサス新型TZ、静寂と洗練を追求した3列EV SUV
レクサスが新型TZを発表した。同車は3列シートを備えたEV SUVで、低重心のデザインにより効率性と走行安定性を追求。静粛性に優れたキャビンは、高級感あふれる仕上がりとなっている。
価格が成功の鍵に
新型TZの発売から1週間。レクサスは初の3列EV SUVとなるTZを公開した。実車を目の当たりにすると、その洗練されたデザインと静寂性に圧倒される。最大402馬力を発揮する同車は、トヨタ・ハイランダーEVをベースに開発された。販売動向を左右するのは内装品質ではなく、価格設定次第とみられる。
ハイランダーEVの骨格とLFAのV10サウンドを継承
現代の多くの3列SUVがオフロード志向の見た目を追求する中、TZは低重心の走行性能重視のデザインを採用。巨大なフェンダーや厚みのある外装パーツで「タフさ」を演出するのではなく、滑らかで優雅なフォルムを実現した。その結果、空力性能はCd値0.27を達成。プリウスのCd値0.25に迫る滑空性能を持つ。
前面は控えめ、後面は芸術的なデザイン
フロントビューは空力効率を優先した結果、やや保守的な印象。EVでは巨大なグリルや冷却ダクトが不要なため、デザインの自由度が制限される。しかしリアビューは異なり、彫刻的な造形で独自の個性を放つ。欧州仕様モデルが先行公開されたが、米国仕様ではフロントバッジがイルミネーションされる予定だ。
ドライブに集中できる「ドライバーズラウンジ」
内装はレクサス独自の「ドライバーズラウンジ」コンセプトを採用。運転中にくつろぐスペースという名称だが、実際の機能はドライバーの集中を促す設計となっている。キャビンの静粛性はレクサスラインナップでもトップクラスで、LXを上回る静けさを実現。内装素材は高級感があり、多くのEVが持つ無機質な印象を払拭している。
ダッシュボードのレイアウトはハイランダーEVと共通点が多いものの、メーター類やワイヤレス充電器、各種コントロールの配置が異なり、レクサスらしい独自性を演出。素材の質感にはばらつきがあるものの、全体として高級感のある空間を演出している。
パワートレインと航続距離
パワートレインの詳細はまだ明らかになっていないが、レクサスはデュアルモーターの全輪駆動システムを採用。航続距離は約300マイル(483km)、最高出力は最大402馬力(299kW)に設定される見込みで、グレードによって選択可能だ。
まとめ:静寂と効率性を追求したレクサスの新たな挑戦
レクサス新型TZは、3列EV SUV市場において静寂性と空力性能を両立させたモデルとして注目を集める。価格設定次第で、本格的な市場参入を果たすか、ニッチな高級EVとしての地位を確立するかが決まるであろう。