フォルクスワーゲン初の電気自動車GTI、ID.ポロGTIがデビュー

フォルクスワーゲンは、50年ぶりに新たなGTIを発表した。その正体は、電気自動車版のID.ポロGTI。従来のゴルフGTIではなく、ポロをベースに開発された点が特徴だ。

欧州市場向けの最小・最安モデル

ID.ポロGTIは、フォルクスワーゲンの欧州向け電気自動車ラインナップで最も小型かつ最も手頃なモデルとして位置付けられている。外観は、19インチホイール、レッドのアクセント、フロントエアダム、サイドスカート、ルーフスポイラーなどで差別化。内装にもレッドのアクセントが施され、フロントスポーツシートやステアリングホイールの12時マークが特徴的だ。

アナログ志向と最新技術の融合

フォルクスワーゲンは、最新技術を搭載しつつも、ユーザーフレンドリーな操作性を重視。そのため、ステアリングホイールやセンターコンソール、ドアパネルに物理ボタンを復活させた。

インテリアのデザインにもこだわりがあり、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターは、初代ゴルフGTIのメーターを再現可能。インフォテイメントシステムの画面も同様に、カセットテープ風の曲名表示が選択できる。

パフォーマンスとハンドリング

ID.ポロGTIは、フロントに搭載された電気モーターが223馬力、214lb-ftのトルクを前輪に送り出す。0-62mph(0-100km/h)加速は6.8秒、航続距離は欧州基準で最大263マイル(約423km)を実現。なお、航続距離は米国基準よりも楽観的な数値となる点に注意が必要だ。

ハンドリング面では、ロック式デファレンシャル、アダプティブサスペンション、GTI専用ステアリングを採用。シフトパドルはブレーキエネルギー回生レベルの調整に使用され、実際の変速機はダイレクトドライブ方式のEV専用トランスミッションとなっている。

発売時期と価格

ID.ポロGTIは、ドイツで今秋に発売予定。ベース価格は39,000ユーロ(約45,500米ドル)以下で、従来のゴルフGTI(46,250ユーロ)と比較してリーズナブルな価格設定となっている。現時点では米国での販売は予定されていないが、欧州各国への展開が段階的に進む見込みだ。

「ID.ポロGTIは、GTIの伝統と電気自動車の未来を融合させたモデルだ」
— フォルクスワーゲン広報
出典: Hagerty