ミニ、小型モデルの復活に向け検討開始

イギリスの自動車ブランド「ミニ」は、2008年に発表されたコンセプトカー「ロケットマン」を参考に、小型モデルの開発に向けた検討を進めていることが明らかになった。現在のミニ車は、時代とともに大型化が進み、往年のクラシックモデルとはかけ離れたサイズとなっているが、同社は再びコンパクトなモデルを市場に投入する可能性を示唆している。

設計責任者が語る技術的課題

ミニのデザイン責任者であるホルガー・ハンプフ氏は、ロケットマンのような小型車を現代に再設計することの難しさについて言及した。「3.6メートルという小さなボディに、現代の安全基準を満たす機能を詰め込むのは容易ではない」と述べ、特にADAS(先進運転支援システム)クルーズコントロールなどの技術が車両の大型化を招いていると説明した。

「周囲への配慮や歩行者保護規制、センサー技術の進化により、車両サイズは自然と大きくなってきた」とハンプフ氏は指摘。クラシックミニやロケットマン(コンセプト)と比較して、現代のミニ車にははるかに多くの技術が搭載されていることが、サイズアップの要因となっている。

スマートの成功が後押しに

小型車の開発が困難である一方で、現代の安全基準が障害になることはないとハンプフ氏は強調する。同氏は「スマートが実現できるのだから、ミニにも可能だ」と述べ、昨年発表されたスマートのコンセプトカー「Concept #2」を例に挙げた。同車は全長2,792mmと、ロケットマンの想定サイズを大きく下回るサイズながら、都市向けEVとしての実用性を確保している。

「小型バッテリーの搭載により航続距離は限られるが、都市部での使用を考慮すれば問題ない」とハンプフ氏は述べ、全てのミニ車が「超安全」であるべきだという方針を改めて示した。今後、ロケットマンをベースとした量産モデルが実現すれば、その安全性は他のミニ車と同等の水準が求められるという。

都市向けEVとしての可能性

小型モデルが実現すれば、都市部での利便性が高まるだけでなく、環境負荷の低減にも貢献すると期待される。ミニはこれまで、大型化が進む一方で、ブランドのルーツである「コンパクトカー」の復活に向けた動きを模索してきた。今後の発表に注目が集まる。

出典: CarScoops