米モトローラは、2026年モデルとなる「レイザー プラス」を発表したが、その価格設定とスペックが話題を呼んでいる。前モデル比で100ドル高の1,099ドルという価格は、消費者から「縮小化(シュリンクラフレーション)」の典型例と指摘されている。

新型「レイザー プラス 2026」は、Snapdragon 8S Gen 3(2023年発売のチップ)を搭載し、RAMは12GB、ストレージは256GBを標準装備。しかし、主要なハードウェアは前モデルからほぼ踏襲されており、カメラやディスプレイなどに大きな変更はない

唯一の目立った改良点:バッテリー容量の向上

唯一の目立った改良点は、バッテリー容量の拡大だ。4,500mAh(前モデル比500mAh増)という容量は、実用性の向上に寄与するものの、価格上昇分の正当性を説明するには乏しい。また、カメラに関しても、前モデルの50メガピクセル2倍望遠カメラが引き続き採用されるなど、ハードウェア面での進化は限定的だ。

ミッドレンジ・エントリーモデルも同様の傾向

レイザー プラス 2026だけでなく、同社のミッドレンジ・エントリーモデルも同様の傾向が見られる。いずれも前モデル比で100ドル高の価格設定ながら、機能面でのアップグレードは乏しく、消費者からは「値上げ分の価値が見いだせない」との声が上がっている。

縮小化の波がスマートフォン業界にも

近年、半導体不足や部品価格の高騰を背景に、多くのメーカーが製品の価格を引き上げている。しかし、モトローラのケースでは、価格上昇に見合った性能向上が見られない点が特徴的だ。特に、Snapdragon 8S Gen 3という古いチップセットの採用は、競合他社と比較しても見劣りする要因となっている。

「レイザー プラス 2026は、価格だけが上がった印象。性能面での大きな違いはなく、消費者にとっては残念なアップデートだ」
テック系メディア「The Verge」

今後、スマートフォン市場では、価格競争がさらに激化することが予想される。モトローラの動向にも注目が集まるが、消費者の反応を見る限り、価格と性能のバランスがますます重要視される時代に突入したと言えるだろう。

出典: The Verge