米国の映画興行成績は現在、「マイケル」「プラダを着た悪魔2」の好調な週末興行により、依然として高い水準を維持している。そんな中、ワーナー・ブラザース/ニュー・ライン・シネマが制作するゴア描写のアクション映画「モータルコンバット2」が、さらなる勢いを加えることで注目を集めている。

これまで好調だった興行成績は、女性層をターゲットとした2本の新作によって支えられてきた。しかし、今回の「モータルコンバット2」は、従来のファン層をターゲットとした夏の大作として、市場に新たな風を吹き込む存在となる可能性が高い。同作は当初2025年10月に公開予定だったが、ニュー・ラインが2023年5月に公開した「ファイナル・デスティネーション ブラッドライン」がシリーズ最高の3億1,780万ドルの世界興行収入を記録すると、公開日が5月中旬に前倒しされた。

ワーナー・ブラザースは、公開初週末の国内興行収入を3,500万ドル、世界興行収入を6,500万ドルと控えめに見積もっている。しかし、配給関係者や興行関係者によると、実際のオープニング成績は「ファイナル・デスティネーション ブラッドライン」の5,100万ドルに近い数字になる可能性があり、6,800万ドルとされる制作費を上回る興行収入が期待できるという。

Rotten Tomatoesの評価は現在75%と好意的で、先行上映を観たファンからも「前作よりも大幅に改善された」との声が上がっている。前作「モータルコンバット」(2021年公開)は、パンデミックの再開初期に社会的距離を確保した上映制限下で公開され、批評家からは55%の評価に留まった。また、興行成績も8,440万ドルと振るわなかった。ファンはアクションシーンを評価していたものの、ビデオゲームの根幹である「モータルコンバット・トーナメント」が描かれていない点や、主人公がゲームに登場しないオリジナルキャラクターであったことが批判の的となった。

前作からの大幅な改良

「モータルコンバット2」では、主人公がゲームに登場する人気キャラクターに変更された。ジョニー・ケージ(カール・アーバン)とキタナ(アデリン・ルドルフ)が新たな主人公となり、それぞれのキャラクターアークが展開される。ジョニーは引退間近のアクションスター、キタナは父の仇を討ち、支配者シャオ・カーンから故郷を解放するために戦うアウトワールドの王女という設定だ。

また、ゲームの象徴的な「フェイタリティ」もさらに過激に描写され、物語のクライマックスに向けてエスカレートする。この他にも、ジェイド、バラカ、クァン・チー、シンダルなど、ゲームファンに馴染みのあるキャラクターが数多く登場し、シリーズの世界観を一層広げる内容となっている。

「モータルコンバット2」は、前作の失敗を教訓に、ゲームの核心であるトーナメントや人気キャラクターを存分に取り入れ、ファンの期待に応える内容となっている。批評家からも高い評価を得ており、興行的にも大きな成功を収める可能性が高い。
出典: The Wrap