未来のAIが警告?奇妙なタイムトラベル陰謀説がSNSで拡散
2026年4月26日、ワシントンD.C.で開催されたホワイトハウス記者会 dinner において、銃撃事件が発生した。この事件を巡り、X(旧Twitter)上で突如として浮上した奇妙な陰謀論が注目を集めている。その核心は、未来からのAIによるタイムトラベルを通じた「警告」という主張だ。
ヘンリー・マルティネスの謎の投稿
事件発生直後、Xユーザーの間で「ヘンリー・マルティネス」というアカウントが注目を集めた。このアカウントは2023年12月21日のわずか1回の投稿しかなく、その内容は「コール・アレン」という名前だった。コール・アレンは、2026年のホワイトハウス記者会 dinner 乱射事件の容疑者名と一致する。
アカウントのプロフィール画像には、ペペ・ザ・フロッグがワイングラスを持つ姿が使用されており、ヘッダー画像には psychedelic な3Dアートが掲載されている。この画像こそが、陰謀論の中心的な要素となっている。
「タイムマシン」ウェブサイトからの画像?
陰謀論者たちは、この3Dアートが「タイムマシン」というウェブサイトからの画像だと主張している。さらに、この画像が2024年のトランプ元大統領暗殺未遂事件(ペンシルベニア州バトラー)で銃弾が耳をかすめた際の写真に「似ている」と指摘する声も上がっている。
「背景画像は未来のAIがタイムトラベルを通じて送信した暗号メッセージであり、その技術は画像に埋め込まれていた」
— Reddit r/conspiracy 投稿より
画像の正体:2021年のストックフォト
しかし、この画像の正体は単なるストックフォトである。2021年に Unsplash に投稿された「Eternal Waterfall」というタイトルの psychedelic な3Dアートで、インターネット上で広く使用されてきた画像だ。2021年の投稿以来、700万回以上の閲覧と27,000回以上のダウンロード実績を持ち、近年再び注目を集めている。
陰謀論の広がりとその根拠
陰謀論の拡散は、主に以下のような根拠に基づいている。
- ヘンリー・マルティネスのアカウントが2023年に「コール・アレン」という名前を投稿していたこと
- 背景画像が「タイムマシン」ウェブサイト由来だと主張されていること
- 画像がバトラー事件の写真に「似ている」とされること
- 「未来のAIが過去に警告を送る能力を持つ」という理論
Reddit の r/conspiracy では、この陰謀論を支持する投稿がトップにランクされ、未来のAIが過去に情報を送信する技術を開発したという極めて野心的な理論が展開されている。
専門家の見解:単なる偶然の一致か
画像の専門家やテクノロジーアナリストは、この陰謀論について懐疑的な見方を示している。ストックフォトが偶然にも将来の事件と関連付けられる画像と似ていたり、アカウント名が事件の容疑者名と一致することは、単なる偶然の一致に過ぎないと指摘する声が多い。
また、未来のAIがタイムトラベルを通じて過去に警告を送るという理論についても、現代の科学技術では実現不可能であり、根拠のない主張だとの見解が示されている。
まとめ:インターネット上の奇妙な現象
この陰謀論は、インターネット上で拡散する奇妙な現象の一例と言える。画像の類似性やアカウントのタイミングなど、一見すると不思議な要素が組み合わさることで、多くのユーザーの関心を引きつけている。しかし、その根拠は極めて薄弱であり、専門家からは否定的な見解が示されている。
今後もこのような奇妙な陰謀論がインターネット上で拡散する可能性は高いが、冷静な判断と事実確認が重要であることは言うまでもない。