掃除の目的は床を清潔に保つことだが、モップがけは実は非常に不衛生な作業だ。汚れた水をバケツ内でかき回しながら床に広げる行為は、汚れを再分配しているに過ぎないのではないか——そんな疑問を解決する革新的なアイテムが登場した。
英国の家庭用品デザインスタジオ「Joseph Joseph(ジョセフ・ジョセフ)」が開発した「UltraClean」は、2つの独立した水槽を備えたモップバケツだ。清潔な洗剤水と汚れた水を完全に分離し、モップを絞る際には汚れた水を下部の水槽に排出する仕組みになっている。さらに、独自の「SprayClean」機構により、常に新しい水がモップに供給されるため、床が乾きやすく、再汚染のリスクも低減される。
モップバケツの歴史的な進化
モップ自体は19世紀後半からほとんど変わっていないと言われている。1893年に米国の実業家カシアス・A・ホワイトが考案したモップ絞り器は画期的だったが、その後の進化は停滞していた。従来のバケツは汚れた水と清潔な水が混在し、自動絞り機能付きモップでも根本的な解決には至らなかった。
Joseph Josephの「UltraClean」は、この100年以上にわたる停滞を打破する革新的な製品だ。同社は4年にわたる研究開発を経て、実用性と「 delight factor(楽しさの要素)」を兼ね備えた製品を実現した。透明な下部水槽に汚れた水がたまっていく様子は、掃除の効果を視覚的に実感できるというユニークな特徴も備えている。
使い方と特徴
- 上部の水槽に洗剤水を注入
- モップをバケツに差し込むと、内蔵のスクレイパーが汚れた水を下部の水槽に排出
- 同時に「SprayClean」機構が新しい水をモップに供給し、常に適度な湿り気を保持
- 3枚の洗濯可能なマイクロファイバーモップパッドが付属
同社の共同創業者であるアントニー・ジョセフは、「UltraCleanは実用的であると同時に、使うことが楽しい製品」と語る。実際に汚れた水がたまっていく様子は、SNSで「#CleanTok」として話題になる可能性も高い。
発売状況と価格
「UltraClean」は現在、英国や欧州で販売されており、価格は90米ドル(約1万2000円)程度。残念ながら米国市場への展開はまだ発表されていない。
「モップバケツに革命を起こす」
——Joseph Joseph社